望月杏奈
すぅ…すぅ…
望月杏奈
「こいつを見に来てるのは可愛い嬢ちゃんを見に来たのかもしれんが」
望月杏奈
「わりぃな、嬢ちゃんに抱かれてるチョコの方が主役だ。」
望月杏奈
「まぁ今日くらい出しゃばらせてくれや。」
望月杏奈
「人間に特別であるように俺らチョコにも今日は特別な日だからな。」
望月杏奈
「ただの菓子にありったけの想いを込めて渡す、その想いが込められるんだ」
望月杏奈
「まぁそりゃ気合いも入るってもんよ。」
望月杏奈
「ま、俺がどれだけ気合いを入れても作り手に抱かれてるだけじゃ意味がないんだが…。」
望月杏奈
「べ、別に柔らかいとかあったけえとか役得だぜひゃっほうとか思ってないぞ?」
望月杏奈
「じ、実際俺がどれだけ気合いを入れても目当てのやつの手に飛べるわけじゃねえ。」
望月杏奈
「俺の仕事は渡された後、込められた想いを100%届けるだけなんでね。」
望月杏奈
「だから嬢ちゃんが起きないと話にならないわけだが…。」
望月杏奈
すぅ…P様…えへへ…ギュッ
望月杏奈
「ひゃっほう!こいつ起きる気配がないぜありがとうございます!」
望月杏奈
「ごほん!と、取り乱したな…。と、とはいえ俺が起こすこともできないし…。」
望月杏奈
「できたらこのままが、げふんごほん!」
望月杏奈
「このままじゃこの俺に込められた想いが無駄になっちまうからな…。」
望月杏奈
えへー…ギュ
望月杏奈
「Foooooooooo!もうこのままでいいんじゃねえかな。」
望月杏奈
「ん?足音?誰か来たのか?」
望月杏奈
「っておい!やめろ俺を持ってくな楽園が、じゃなくて俺はこの嬢ちゃんの想いが…。」
望月杏奈
「あぁ…なるほどこいつか、ちょっと冴えねえが優しそうな奴じゃねえか。」
望月杏奈
「ま、寝てるやつの懐から勝手にチョコもってくのは感心しねえが…。」
望月杏奈
「それは寝てる嬢ちゃんも悪いってことで。」
望月杏奈
「ま、渡す練習なんかもしてたしさぞ悔しがるし怒るんだろうが…。」
望月杏奈
「おっと、もう袋から出されちまったか、じゃ、仕事の時間だ。」
望月杏奈
「嬢ちゃん、任せな。あんたの想いは全部俺が届けてやるよ。」
(台詞数: 27)