七尾百合子
(私には悩みがある。大事な友人のことだ)
望月杏奈
百合子さん……おはよう。
七尾百合子
おはよう、杏奈ちゃん!
望月杏奈
ねぇ……今、時間大丈夫?
望月杏奈
できたら……一緒に、あそびたいな、って。
七尾百合子
いいよ!ちょっと待っててね。
七尾百合子
(友人の名前は望月杏奈。一見すればとっても可愛い女の子だ)
七尾百合子
(だが、この子が獲物を狙う獣へと変わるだなんて、誰が想像できるだろうか……)
望月杏奈
……百合子さん、まだ?
七尾百合子
(まず、最初の事件から話すべきだろう。今思い出しても、いやな事件だった……)
望月杏奈
百合子さーん……
七尾百合子
(そう、あれは1か月前、話題のミステリィ『師走のプリンアラモード』を読んでいた時だ)
望月杏奈
むぅ……
七尾百合子
(主人公がバイト先の冷蔵庫を開けると、全員分あったはずのプリンが……)
望月杏奈
……
望月杏奈
……えいっ!(ムニッ)
七尾百合子
きゃああああ!
望月杏奈
百合子さん、早くあそぼ。
七尾百合子
あ、うん、ごめんね。
七尾百合子
(そう!これこそが最近の悩み!杏奈ちゃんがお腹をつまんでくるのです)
七尾百合子
(初めは先ほどみたいに私が妄想に耽っているときだけだったのに……)
望月杏奈
ジーッ……
七尾百合子
←読書中
望月杏奈
えいっ!(ムニッ)
七尾百合子
(読書中だったり、)
七尾百合子
え!琴葉さんもあの本を読んだんですか!やっぱり最後の
望月杏奈
えいっ!(ムニッ)
七尾百合子
(他の人と話している時だったり、あと最近だと、)
望月杏奈
百合子さん、おはよう。
七尾百合子
おはよう、杏奈ちゃん!
望月杏奈
ジー……
望月杏奈
ジー……サッ!
七尾百合子
パシッ!
望月杏奈
シュッシュッ!
七尾百合子
パシッパシッ!!
望月杏奈
あ!セレブな千鶴さんがリムジンカーに乗ってドローンで買い物してる!
七尾百合子
え!?ウソ!
望月杏奈
隙あり!(ムニッ!)
七尾百合子
(出会い頭に攻めてきたりもするのです!)
七尾百合子
(なぜ彼女がこうも私のお腹をつまんでくるのか。いつも理由を聞くのですが)
望月杏奈
だって……百合子さんの反応が可愛いから……
七尾百合子
(……何も言えなくなります)
望月杏奈
百合子さーん、まーだー?
七尾百合子
うん、今いくよ!
七尾百合子
(きっと私はもうこの子の手からは逃れられないのだろう)
望月杏奈
えへへ、百合子、さんと、ゲームするの……好き。
七尾百合子
(この笑顔の前ではどんな罪もなかったことになってしまうのだから)
望月杏奈
……ムニッ!
七尾百合子
きゃあああああ!もう!杏奈ちゃん!?
七尾百合子
(……最近、つままれることが快感に変わってきたのはここだけの秘密だ)
(台詞数: 50)