ロコ
これがドクターリツコのフューチャーガジェット、その名も「ディセンデントビューアー」です!
望月杏奈
略して…DV、だね…。
七尾百合子
その略し方はどうかと思う!
ロコ
このデバイス、一見ただのディスプレイですが、なんとフューチャーの様子が映るんです!
七尾百合子
えっ、凄い!タイムマシンと違ってこの場で未来の様子がわかるんだね!
ロコ
はい。ですが、このディスプレイで映せる映像はやや限定的なんです。
ロコ
ディセンデント…つまりロコ達の子孫…だいたいひ孫くらいの姿が映るらしいです。
望月杏奈
ええ…それって、杏奈たちにひ孫がいなかったら…どうなるの?
ロコ
何も映らないらしいです。最もひ孫なので、どの代で途絶えたかまではわかりませんが。
七尾百合子
なるほど…それで、誰か試してみる?子孫がいない場合を考えると怖いけれど。
望月杏奈
じゃあ…杏奈、やってみたい…。未来の世界にも、興味あるから…。
ロコ
それじゃあセッティングしますね……これでよし。ビューイングスタートです!
望月杏奈
……あ、映った。良かった…杏奈、結婚できるみたい…。
七尾百合子
何かの機械を持った女の子がいるよ。この子が杏奈ちゃんの孫かな?
ロコ
多分そうですね。持っているのは…フューチャーのゲームマシンですね。
望月杏奈
あれが杏奈の…。ゲーム好きなんて…杏奈にちょっと似てる…?えへへ…。
望月杏奈
「ふぅ。このレトロゲーム…飽きちゃったな。あまり面白くないし…。」
望月杏奈
ん……?あれって、杏奈が好きなやつだ…リメイクされたの…?
望月杏奈
「ひいお婆ちゃんが好きだったからやってみたけれど…とんだクソゲー…だよ。」
望月杏奈
…………。
七尾百合子
あ、杏奈ちゃん?
望月杏奈
百合子さん…未来って、残酷だね…。
七尾百合子
杏奈ちゃん!?
ロコ
き、気を取り直して…ユリコはどうですか?試してみません?
七尾百合子
そ、そうだね!私もやってみようかな!あはは!
ロコ
それでは……はい!映りました!良かったですね〜。
望月杏奈
あの女の子が百合子さんの孫…可愛いね…。何か機械を持っているけれど…ゲーム中?
七尾百合子
あれは…電子書籍を読んでいるみたいだね。未来だとああいう本が一般的なのかな?
七尾百合子
「ふう…面白かったなぁ。帝都を震撼させる大事件を描いたミステリー…素敵…。」
七尾百合子
私の子孫だ!本が好きだなんて、やっぱり私の子孫だ!
七尾百合子
「次は何を読もうかな…。ひいお婆ちゃんの書斎にあった本、あれを買おうかな。」
七尾百合子
えっ…?書斎に残っているならそれを読めばいいよね?
七尾百合子
「ひいお婆ちゃん、紙の本しか持っていないんだもんなぁ。しかも分厚くて重い本ばっかり。」
七尾百合子
「紙の本ってすぐ傷むし重いし場所をとるし時代遅れだよ。どうせ読むなら電子書籍版だよね。」
七尾百合子
…………。
望月杏奈
ゆ、百合子さん…?
七尾百合子
杏奈ちゃん…さようなら。私、未来を変えてくるよ。
望月杏奈
待って!は、早まらないで…!
七尾百合子
止めないで!あれは、この世に生まれてはいけない邪悪なんだよ!私が世界を救うの!
ロコ
そういうエイジなんですから!ユリコ1人がチェンジしても意味ないですよ!
七尾百合子
うう…未来怖い、未来に希望が見えない…。
望月杏奈
あるのは絶望…古き良き時代が失われた…暗黒時代…。
ロコ
……それなら、ロコのチルドレンが作った、輝かしいフューチャーを見せます!
ロコ
ディスペアーだらけのフューチャーなんて、そんなのロコは認めません!
ロコ
いきますよ…ビューイング、スタート!
ロコ
……あれ?これって、さっきまで映っていたアンナのディセンデントです。も、もう一回!
ロコ
ええっ!?今度はユリコのディセンデント!?ガジェットの故障ですかね?
望月杏奈
百合子さん…杏奈、未来に希望が湧いてきた、よ!
七尾百合子
うん!私たち一人一人が、輝かしい未来に向かって努力しないと、だね!
ロコ
…………えっ?
(台詞数: 50)