七尾百合子
はぁ…魔法使いになりたいなぁ…。
望月杏奈
大人気ファンタジー小説の新刊…最近発売されたんだよね…。百合子さん、読むの速い…ね。
ロコ
そのシリーズ、ロコも一度読んでみたかったんです。ユリコ、今度ロコにレンドしてくれませんか?
七尾百合子
友人の察する能力が高すぎて怖い!!
望月杏奈
そういえば…30歳までに恋人がいないなら…魔法が使えるって、聞いたことある…よ?
七尾百合子
仮に使えるようになるとしても、その制約は負いたくないなぁ!
七尾百合子
そうじゃなくて、ファンタジー小説みたいな魔法使いになりたいの。
ロコ
とはいえ、ファンタジーはあくまでファンタジー。マジックもファンタジーのものですよ?
七尾百合子
だからこそ!現実で魔法を実現するための建設的な議論をしたい!
ロコ
ええ…?それなら…マジックではなくサイエンスのパワーに頼るのはどうですか?
七尾百合子
と言うと?
ロコ
サイエンスのテクノロジーを、マジックの代わりにするんですよ。
ロコ
例えば…ライターならファイアマジック、スタンガンならサンダーマジック…みたいな。
七尾百合子
なるほど…そういえば、SF作家のアーサー・チャールズ・クラークさんも言っていたよ!
七尾百合子
「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」って!
望月杏奈
水素を燃やせば…爆発魔法…だね。
七尾百合子
それは危険すぎる!
七尾百合子
水素爆発は無いにしても…ライターやスタンガンって、子供が持つには危ないかな…?
望月杏奈
でも、科学に頼るのは…良いと思う…。
望月杏奈
ほら、この前…百合子さん、映画で勇者になったよ…ね?その時みたいに…。
七尾百合子
そうか!CGを使えば、私でも魔法を使っているように見えるんだ!
七尾百合子
早速そういうお仕事がないか、プロデューサーさんに聞いてみるね!
望月杏奈
うん…頑張ってね、百合子さん…。
望月杏奈
(それから1ヶ月後)
望月杏奈
今日は…百合子さんが出るドラマの‥初放送日。……ワクワク。
望月杏奈
休日の朝番組だし…特撮か何か、かな?
望月杏奈
あ、始まった…。
七尾百合子
「(私、百合子!どこにでもいる普通の中学生!でも、ちょっぴり違うところがあるの…それは)」
七尾百合子
「いけない!悪い怪人さんが暴れているわ!こうなったら…。」
七尾百合子
「リリーナイトパワー!オーロラウェーブ!」
七尾百合子
(服が消え、謎の光に包まれる。そのままひらひらふりふり衣装にコスチュームチェンジ。)
七尾百合子
「あなたのハートにラブパワー!愛と正義の天然魔法少女、パステル★ゆりりん登場!」
七尾百合子
「悪い怪人さんは、ゆりりんがお仕置きしちゃうんだからね!」
七尾百合子
「屑が!!地獄へ落ちろ!!ヘルブレイズ!!!」
七尾百合子
怪人「ぎゃおおおおおおん!!!」
七尾百合子
「シャランラ★」
七尾百合子
「ごめんね、怪人さん…違う出会いをしていたら、お友達になれたかな…?」
七尾百合子
ナレーション『こうして、パステル★ゆりりんの活躍により、悪は滅んだのであった!めでたし!』
望月杏奈
…………。
望月杏奈
……かっこい魔法が使えて、良かった…ね?
七尾百合子
違う!!ああいうのじゃないの!!
ロコ
1クールの番組らしいので…まだまだファイトですよ!ユリコ!
七尾百合子
そんなぁーーー!!!やだぁーーーー!!!
(台詞数: 43)