望月杏奈
「そちらから直接接触を取って来るなんて、珍しい事もあるんですね…」
望月杏奈
「記念すべき第一号フィクサー・木下ひなた」
木下ひなた
「たまには顔も出さないといけないと思ってねぇ…」
望月杏奈
「そうですか…」
望月杏奈
「まだそう思って頂けているなんて、とっても喜ばしいことです」
木下ひなた
「それが本心だといいんだけどねぇ…」
望月杏奈
「先にお世辞を言ったのはそちらの方ではないですか」
望月杏奈
「でも杏奈的にはとっても嬉しいと思っているよ。ひなたちゃん」
木下ひなた
「そうかい」
望月杏奈
「ただ…わざわざここに足を運んだってことは、何か用があるから…なんでしょ?」
木下ひなた
「まぁ、そうなるねえ…」
望月杏奈
「なんとなく予想はついたけれど、一応聞いておくね」
望月杏奈
「どうかしたの?」
木下ひなた
「いやぁ…」
木下ひなた
「言い出すのも恥ずかしいんだけれどねぇ…あたしでも直接正せない案件があってね…」
望月杏奈
「ああ、その件ですか…」
木下ひなた
「あたしに権限がないってのはどういうことなのかなって思ったんだよ」
望月杏奈
「その件については、もう既に把握してます」
木下ひなた
「そうかい、それなら話は早いねぇ」
木下ひなた
「理由を知りたいんだよ」
望月杏奈
「すみません、お答えできません」
木下ひなた
「どうしてだい?」
望月杏奈
「お答えできませんとしか、杏奈の口からは言えないです…」
望月杏奈
「杏奈は統率者の一人だけど…でも、その中では中間管理職でしかないんです…わかってください」
望月杏奈
「ただ、これだけは言わせて欲しいな…」
望月杏奈
「この件からは手を引いた方がいい…」
望月杏奈
「初めに生み出されたオリジナル、その四人の生き残りは…」
望月杏奈
「もう貴方しかいないから…」
木下ひなた
「杏奈ちゃん、それは中間管理職として言ってるのかね?」
木下ひなた
「それとも…」
望月杏奈
「友として、杏奈は忠告してるよ…」
望月杏奈
「貴方のこの世界への貢献と失った場合の損失を照らし合わせると…」
望月杏奈
「ひなたちゃんの替えはきかないから…」
望月杏奈
「だから…杏奈はひなたちゃんを守りたいんだよ…」
望月杏奈
「だから、くれぐれもこの歪みとは関わらない方がいいよ」
木下ひなた
「そっか…」
木下ひなた
「杏奈ちゃんにそこまで言われたら、あたしも従うしかないねぇ…」
望月杏奈
「ありがとう」
望月杏奈
「それに、あの件に関してのフィクサーとしての判断、緊急対処も…」
望月杏奈
「とっても素晴らしい処置だったと杏奈は感じてるよ」
望月杏奈
「流石はベテランさんだね」
木下ひなた
「嬉しいねぇ…」
木下ひなた
「そこまで手放して褒められると、なんだか照れるねぇ…」
望月杏奈
「ふふっ…ともかく、杏奈は見守ってるよ」
望月杏奈
「ひなたちゃんの活躍振りを!」
木下ひなた
「ありがとねぇ!」
木下ひなた
「それじゃあ、そろそろあたしは行こうかねぇ」
望月杏奈
「もう行っちゃうの?」
木下ひなた
「あまり長居してもあれだからねぇ…」
木下ひなた
「あたしはもういくよ」
(台詞数: 50)