ミリオン童話「ウサギとカメ」
BGM
創造は始まりの風を連れて
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2016-09-19 21:26:41

脚本家コメント
TA01リリースイベント、当たると良いなー。

コメントを残す
七尾百合子
昔々ある所に、足の速いウサギとノロマなカメがいました。
七尾百合子
足の速さに自信のあるウサギは、毎日カメにかけっこを挑みました。
ロコ
タートル!今日もロコとレースしましょう!
望月杏奈
うん…いい、よ。今日こそ…勝ってみせる…から。
七尾百合子
その勝負を、カメは受け続けました。
七尾百合子
結果はカメの全戦全敗。圧倒的な差でカメが負けていました。
七尾百合子
それでもカメは毎日、ウサギとかけっこをしていました。それは何故かと言うと…。
望月杏奈
(いつか…ウサギの隣に立てるくらい…速くなるんだ…。)
七尾百合子
カメはウサギのことが好きだったのです。
七尾百合子
今のままではウサギに振り向いてもらえない。隣に立つ資格が無い。
七尾百合子
そう考えたカメは、毎日毎日死に物狂いでトレーニングを続けました。
七尾百合子
そして…。
ロコ
タートル!今日も勝負です!…まあ、ロコのビクトリーはプロミスされてますが。
望月杏奈
ううん…今日こそ、勝つ、よ…。
ロコ
それじゃあ…レディー…ゴーッ!(ダンッ!)
望月杏奈
…ッ!やっぱり速い…でも、負けない…!
七尾百合子
どんどん小さくなるウサギを、カメは必死で追いかけました。
七尾百合子
そして…見てしまったのです。
ロコ
すやぁ…すやぁ…。
望月杏奈
……寝て…る…?
七尾百合子
勝負の最中にすやすやと眠るウサギの姿を。
七尾百合子
最初からウサギにとってはただの遊びで、本気だったのはカメだけだったのです。
七尾百合子
それは、カメの心をこれ以上無いほど抉りました。
望月杏奈
……ひどい…。ひどすぎる…よ…。
ロコ
ぐぅ…ぐぅ…。
望月杏奈
……………もう、いい。疲れた…。
七尾百合子
カメは、自分の心が冷たく、重くなっていくのを感じました。
七尾百合子
そして…。
ロコ
はっ!?こ、ここはどこですか!?(ガシャン!)
ロコ
えっ、チェイン!?どうしてロコのレッグやアームに…!?
望月杏奈
目が、覚めた…?おはよう…。よく寝てた、ね。
ロコ
タートル!?これは貴女がやったんですか!?早くロコをリリースしてください!
望月杏奈
杏奈ね…ずっと考えていたの。杏奈が変われば良いんだって…。
望月杏奈
杏奈が速くなれば…ウサギが振り向いてくれるって…。
望月杏奈
でも、結局無駄だったし…疲れちゃったの…だから…。
望月杏奈
だから、ウサギに変わってもらうことに、したの。
望月杏奈
杏奈のこと、見てくれる…ように、ね…。
ロコ
やめて!ロコに何かしようしても無駄ですよ!
望月杏奈
そうすぐに決めつけないで…ウサギは、せっかちだね。でも…
望月杏奈
杏奈は…カメだから…ゆっくり、じっくりは、得意なの…。
望月杏奈
時間も、愉しい玩具も…ここにはいっぱいあるよ…少しずつ、試していこう?
ロコ
い、いや…来ないで!誰かっ!
望月杏奈
……大好き。ずっと…一緒だよ。
ロコ
誰かーーーーーーっ!!!
七尾百合子
それから、ウサギとカメは2人仲良く、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
七尾百合子
めでたしめでたし。

(台詞数: 46)