ジョウト地方冒険譚side:A 16話目
BGM
創造は始まりの風を連れて
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-08-17 17:47:52

脚本家コメント
杏奈達、かなりの大ピンチです。
一応、『勝ったッ!第3部完!』みたいにはならないつもりです。

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七尾百合子
私は……。
望月杏奈
あの、少し訊いてもいいですか…?
黒井社長
む…?どうしたのかね?
望月杏奈
貴方は、ときわたりを何かに使おうとしてるけど…ときわたりは、制御…できるん、ですか?
七尾百合子
…杏奈ちゃん?
黒井社長
…それは、何か策があってそれを果たすための尺稼ぎかね?
望月杏奈
…結果的に、そうなるかもしれないけど…単純な興味…かな。
黒井社長
ふむ…。好奇心のある人は嫌いではないぞ。
黒井社長
確かに、セレビィがときわたりをするのは、自身に危機が迫ったときと言われている。
黒井社長
ときをわたる先も、自分にとって安全であると思われる時代と限られているな。
黒井社長
…だが、他のポケモンの力を借りれば、それを意のままに操ることができるのだよ。
望月杏奈
他のポケモンの…力?
黒井社長
これも、何かの因果なのだろうな。ジョウト地方に伝わる二匹の鳥ポケモンだ。
黒井社長
『にじいろのはね』と『ぎんいろのはね』。二枚の羽を持つことでときわたりを制御できるのだ。
黒井社長
手に入れるのは容易では無かったが、世界各地を回る一座を担っていたからな。
望月杏奈
…その羽を奪えば、貴方の目論見は潰えるんですね。
黒井社長
奪われた瞬間、きみとキルリアが死ぬだけだけどな。【グッ…】
望月杏奈
【ギリッ…】っ…!
七尾百合子
杏奈ちゃんっ!!
黒井社長
さて、百合子よ。考える時間はたっぷりと与えたのだが…。
黒井社長
素直にセレビィを渡すか、仲間を見殺しにしたうえでセレビィを渡すか、どちらにするかね?
七尾百合子
私は……。
七尾百合子
…………。
七尾百合子
どちらも選びません!!セレビィ、トリック!!【フッ!!】
黒井社長
トリック…私の持つ羽を奪うつもりかね?
七尾百合子
違います!セレビィ、渡したアイテムをキルリアに持たせてあげて!!
黒井社長
ほう、アイテム一つでどう打開するのかね?
黒井社長
ほう、アイテム一つでどう打開するのか【カッ!】ぬおっ!?この光は、まさか!!
七尾百合子
今まで私を守ってくれたキルリアに、今度は私が力を与える番!!
七尾百合子
目覚めて、私の騎士様!!
黒井社長
エルレイド…!!めざめいしを渡したのか!ヘルガー、かえんほうしゃ!!
七尾百合子
遅いですよ!エルレイド、インファイト!!【ドガッ!】
黒井社長
ヘルガー!!
七尾百合子
そのままヘルガーを組み伏せて!!【ガッ!】
望月杏奈
親玉が倒れて、デルビル達の指揮が乱れてる…。ミミロップ、この隙がチャンスだよ!!
望月杏奈
杏奈の上にいるデルビルをとびげりで蹴とばして!!【パカンッ!!】
望月杏奈
マリルリ、ミミロップ、一度戻って!!【パシュッ】
望月杏奈
周りに味方ポケモンはいないから…全力でやっちゃって!!ホルード、じしん!!【ドンッ!!】
黒井社長
くっ!!デルビル達が一網打尽だと…!?
望月杏奈
百合子さん!!【タタッ】
七尾百合子
杏奈ちゃん、大丈夫だった!?
望月杏奈
ちょっと、顔とか服が汚れちゃったけど、怪我はないよ…。【パッパッ】
七尾百合子
良かった…。
七尾百合子
…さて、これで形勢逆転ですね。
黒井社長
ぐ……。

(台詞数: 45)