ジョウト地方冒険譚side:A 14話目
BGM
I Want!
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-08-14 17:42:31

脚本家コメント
物語がやっと進みそうな感じになりました。この黒井社長、書いててすっごく楽しいです。

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黒井社長
……ふむ、そろそろ時間か。彼女たちは来るのだろうか。
黒井社長
まあ、来なければ来なければで、私から出向くだけの話なのだが。
黒井社長
まあ、来なければ来なければで、私から出向くだけの話なのだが…む?
黒井社長
男性「座長に会いたいという不審者をとらえました!」
七尾百合子
ちょっと!!そっちから呼び出しておいてこの仕打ちは何なんですか!?
望月杏奈
……やっぱり、その服が原因だよね?
七尾百合子
…服?ああっ!私、このまま出てきたの!?
黒井社長
二人は私の客人だ。放してやってくれ。
黒井社長
男性「し、失礼しました!」
七尾百合子
…礼なんて言いませんからね。
黒井社長
ここは、むしろ私の落ち度だろう。すまなかった、少女たちよ。
望月杏奈
やっぱり、この人が何かするとは思えない…。あの、どうして…百合子さんを呼びだしたんですか?
黒井社長
理由か…。それは一つしかない。少女…百合子、といったか。
黒井社長
セレビィを、渡してもらおう。
七尾百合子
嫌です。
黒井社長
…素直に答えたほうが、自分のためなのだがな。ヘルガー。【グルルルル…】
七尾百合子
っ!!
黒井社長
残念だが、交渉は決裂ということだな。では…場所を移すが、いいかね?
望月杏奈
杏奈達に、ついて行く義理はない…ですよ?
黒井社長
そうか。ところで、きみはヘルガーの炎についてどれくらい知っているのかね。
望月杏奈
…炎?
黒井社長
ヘルガーの炎は、体内にある可燃性の毒素を燃やしたものなのだよ。
黒井社長
人が受けるには少々厄介な毒でね。傷ついてしまえば、いつまでもうずいてしまうのだ。
黒井社長
…私としては、未来ある少女の肌や顔を焼いてしまうのは忍びないのだよ。なあ、ヘルガー?
望月杏奈
っ…。ついて来いという、脅し…ですか。
黒井社長
そう捉えてくれても構わんよ。さて、場所を移すが、いいかね?
七尾百合子
…どこへ行くんですか。わざわざ、罠へ連れて行こうというんですよね。
黒井社長
なに、一概にそうとはいわんさ。…副座長。
黒井社長
副座長「どうしましたか、座長」
黒井社長
少し外に出てくる。もし、私が帰ってこなかった場合、この一座は任せたよ。
黒井社長
副座長「はぁ…お気をつけて…?」
黒井社長
【パタン】さて、では行くとするか。
七尾百合子
(…杏奈ちゃん)
望月杏奈
(なに、百合子さん)
七尾百合子
(ヘルガーを倒して、走って逃げたりできないかな?)
黒井社長
逃走を企てるのは構わんが、それ相当の対処はとらせてもらうぞ?所のお嬢さん…だったか?
七尾百合子
っ…。
黒井社長
昨日出会った時、セレビィの生命力は潤沢のように感じた。ならば、ときわたりは可能だろう。
黒井社長
後は、ときわたりをする舞台と状況を作ってやらなければならない。
望月杏奈
…御託や蘊蓄は、いいです。どこへ連れて行くんですか…?
黒井社長
そうだな。それの方が重要か。
黒井社長
目的地は…ウバメのもりだ。森は、セレビィの力を最大限に引き出してくれるからな。
七尾百合子
…森で、何をするつもりですか。
黒井社長
ときわたりのために森へ向かう、と言ったばかりなのだが…ああ、別の意図を聞きたいのか。
黒井社長
きみも、あの本を読んだのだろう。それに、ときわたりを体験したのだろう?
黒井社長
その時に何があったのか思い出せば、自ずと分かるのではないかね?
七尾百合子
っ!貴方は…!!あんなことは、絶対にさせません!!
黒井社長
ほう…。精々抗ってみるがいいさ。
七尾百合子
…あなたは絶対に、私が守るからね。セレビィ。

(台詞数: 49)