望月杏奈
えっと…このあたりのけもの道を入って、しばらく進むと到着するみたいだね…。
望月杏奈
たしか40年くらい前…だっけ?かろうじて道って分かる程度の道だね…。
望月杏奈
とりあえず、進んでみようか…。
望月杏奈
……。
望月杏奈
あ、チーゴのみだ…。少しもらっていこっか。
望月杏奈
……。
望月杏奈
……この道を曲がった先に、屋敷跡があるんだよね。【ガサガサ】
望月杏奈
…わっ。開けたところに出た。
望月杏奈
随分と草が生えてるけど、ここが火事の現場みたいだね…。辛うじて、屋敷があった敷地が分かる。
望月杏奈
…でも、それだけ…だね。焼け落ちた建物の残骸すらないや…。
望月杏奈
…せっかくだし、もう少し、探索してみようか…な。【キョロキョロ】
望月杏奈
【ガサガサッ】…物音?野生のポケモン…かな?【チラッ】
七尾百合子
ん……んぅ…。
望月杏奈
人が倒れてる…!?だ、大丈夫ですか…!【ダッ!】
望月杏奈
【キィンッ!】わっ!?な、何…?
七尾百合子
キルリア「…………!!」【ボロボロ…】
望月杏奈
傷だらけのキルリア…?もしかして、あの人のポケモン…?杏奈、その人を助けたいだけ、だよ?
七尾百合子
キルリア「っ!!」【ギリ…】
望月杏奈
…警戒、というよりは敵視されてる。近づかせてくれそうにないや…。
望月杏奈
…ミミロップ、あのキルリアを押さえつけて。【ポンッ】
七尾百合子
キルリア「っ!?」【ジタバタジタバタ】
望月杏奈
ん…まずはあなたから。チーゴのみといいきずぐすりで回復…しなきゃ。
望月杏奈
ちょっと手荒だけど、許してね…?【シュッ】
七尾百合子
キルリア「……」
望月杏奈
…傷もやけども、は少しは癒えたけど、まだ無茶しちゃだめだよ?
望月杏奈
…ごめんね、キルリア。あなたのご主人様を、ちょっと診させて…ね?
七尾百合子
キルリア「……」【コクン】
望月杏奈
この女の人、手足に小さな怪我がいっぱいある…。服もボロボロだ…。
望月杏奈
息はしてるみたいだけど…。もしもし…!大丈夫ですか…!!【ペシペシ】
七尾百合子
……。
七尾百合子
ん……?
望月杏奈
目が覚めた…よ。良かったね、キルリア。
七尾百合子
ここは…私は…?あれ……私は確か…男の人に追いかけられて…あれ?
望月杏奈
えっと…自分の事が分かりますか…?
七尾百合子
…私は七尾百合子…。森の奥の屋敷で暮らしてて…。
望月杏奈
…屋敷?百合子…さん。貴女は、ここで倒れてたんです…何があったんですか?
七尾百合子
突然、男の人が屋敷に来たんです。屋敷ごと私を焼こうとして…必死で逃げ出して…。
七尾百合子
逃げて、ひたすら逃げてたんですけど、追いつかれて…それで、殺されそうになって…。
望月杏奈
…怖い思い、したんですね。
七尾百合子
私、必死でポケモンを守ろうとして…突然、光に包まれたんです。気が付いたら貴女がいて…。
七尾百合子
っ!!ポケモン!あの子は、あの子たちはどこに行ったか知りませんか!?
望月杏奈
キルリアなら、一緒にいたよ。百合子さんより、先に治療しました…。
七尾百合子
そうでしたか…。あの、もう一匹居たんですが、見ませんでしたか…?
望月杏奈
もう一匹はみてない…です。あの、どんなポケモンなんですか…?
七尾百合子
セレビィっていうんですけど…。【ガサガサ…】
七尾百合子
【フワッ】セレビィ!!良かった…セレビィもキルリアも無事だったんだ…良かった。
望月杏奈
セレビィ…杏奈は見たことも、聞いたこともないポケモンだ…。
七尾百合子
あの、助けていただいたついでに聞きたいのですが、ここはどこで、今はいつなんですか?
望月杏奈
ここはウバメのもりの、屋敷があったところ…だよ。昔、火事で焼けちゃって今は何もないけど…。
七尾百合子
……え?
(台詞数: 50)