七尾百合子
ロコちゃんと杏奈ちゃんが出会って、もう直ぐ一年が経とうとしていました。
七尾百合子
出会った頃は痩せて元気の無かったロコちゃんでしたが、今ではとっても元気になりました。
七尾百合子
全ては杏奈ちゃんのおかげです。ロコちゃんは、杏奈ちゃんのことが大好きでした。
七尾百合子
そこで、出会って一年のお祝いに、杏奈ちゃんに何かプレゼントを贈ろうと思いました。
ロコ
でも、ロコにはプレゼントを買うためのマネーがありません。
ロコ
そうだ!アンナに内緒でアルバイトをして、おしゃれなアイテムを買いましょう!
七尾百合子
その日、ロコちゃんはアルバイト先を探しに街へ出かけました。
七尾百合子
そして次の日から、杏奈ちゃんが働きに出かけた後に、自分もアルバイトに行くようになりました。
七尾百合子
お金を稼ぐという事は、決して楽な事ではありません。辛くて泣きたくなる時もありました。
七尾百合子
それでも、大好きな杏奈ちゃんのために、ロコちゃんは頑張りました。
七尾百合子
そしてお祝いの日。ロコちゃんはアルバイト帰りにプレゼントを買い、お家に帰りました。
ロコ
…あれ?ロックが開いてますね?アンナ、いるのですか?
望月杏奈
ぐすっ…うう…。
七尾百合子
ロコちゃんがお家に帰ると、杏奈ちゃんが一人で泣いていました。
七尾百合子
ロコちゃんは慌てて駆け寄り、何故泣いているのか?仕事で嫌な事があったのか?と尋ねました。
望月杏奈
ロコが…いなくなったと思って…。一年前を…思い出して…。
七尾百合子
杏奈ちゃんは思い出しました。ロコちゃんと出会う前の事を。
七尾百合子
お家に帰っても誰もいない。待っているのは暗い部屋と一人きりのご飯。
七尾百合子
そんな生活に、暖かな光を与えてくれたのがロコちゃんでした。
七尾百合子
安心して、それでも泣き噦る杏奈ちゃんに、ロコちゃんは笑って言いました。
ロコ
ロコはどこにも行きません。これからもアンナと一緒です。
七尾百合子
それから二人は、二人の出会いを盛大にお祝いしました。
七尾百合子
豪華なご馳走、明るい音楽、そして、ロコちゃんからのサプライズプレゼント。
七尾百合子
プレゼントを受け取る杏奈ちゃんは、とても幸せそうで、両目は涙で潤んでいました。
七尾百合子
そして二人は一緒にお風呂に入り、同じベッドに潜り込みました。
ロコ
あれ?ロコのプレゼントのランジェリー、着てないんですか?せっかくプレゼントしたのに!
望月杏奈
あれ…可愛いから着るの勿体無いし…夜用じゃないし…。大事にしたいじゃない…?
ロコ
おしゃれは中身からなのに…まあ、良いです!今日は朝までお喋りしましょう!
望月杏奈
うん…ロコ、ずっと一緒だよ…。
七尾百合子
こうして2人は、いつまでも仲良く暮らしましたとさ。
七尾百合子
めでたしめでたし。
(台詞数: 31)