望月杏奈
(どうしよう…放課後、ゲームセンターに寄ってみた…けど…。)
七尾百合子
…………。
高山紗代子
…………。
望月杏奈
(あれ、デストル高校の制服…だよね?怖い人が多いって…噂の…。)
望月杏奈
(絡まれないように…気をつけないと…。)
高山紗代子
おい百合子。聞くところによるとお前、TVゲームが得意らしいじゃねえか?
七尾百合子
何…?あんた、私こと調べてるの?やる事が姑息だね。
高山紗代子
勘違いするんじゃねぇよ。別にお前の弱みを握りたいわけじゃない。
高山紗代子
喧嘩の基本は相手を自分の土俵に引きずり込むことだが、私はお前の先輩だ。
高山紗代子
だから、お前の得意分野でケリをつけてやろうと思う。
七尾百合子
ふん…これであんたら上級生が私に絡まなくなるなら、それでもいいよ。
望月杏奈
(良かった…2人で対戦するなら…杏奈には絡んでこないよね…。)
望月杏奈
とりあえず…今日は格ゲーでも…やろうかな…。
望月杏奈
(30分後)
望月杏奈
よし…6連勝…いい感じ…。
望月杏奈
【挑戦者現る!!】
望月杏奈
ん…次の挑戦者…誰かな…?
高山紗代子
よし、百合子。まずはお前からだ。先手は譲ってやるよ。
七尾百合子
そう。あんたの番は来ないけれど、恨まないでね。
望月杏奈
(えーーッ!?な、なんで…あの人達がこの台に…!?)
高山紗代子
確認するぞ。あの強え奴を先に倒した方が勝ちだ。いいな?
望月杏奈
(何で…!?何で…そんなルールにしたの…!?普通に対戦して、よ…!)
七尾百合子
「レディー…ファイッ!!
望月杏奈
(こ、こうなったら…適当に負けて…。)
高山紗代子
(ギロッ!)
望月杏奈
ひぃっ!
望月杏奈
(負けたら…殺される…!)
望月杏奈
か、勝ってしまった…。
七尾百合子
ちっ!あと少しだったのに…。
高山紗代子
ははは!私の番は来ないんじゃなかったのか?
望月杏奈
(さて…今度こそ負け…)
七尾百合子
(ギロッ!)
望月杏奈
(……られないみたい。)
望月杏奈
(この後50連勝した。)
望月杏奈
も、もう駄目…指…痛い…。休みたい…。
望月杏奈
こ、こうなったら…!
高山紗代子
よし、次は私の番だな…ん?相手が動かない…?
高山紗代子
おい!あの女、いなくなってんぞ!
七尾百合子
本当だ。トイレか…それとも帰ったのか…。
高山紗代子
ちっ。不戦勝なんて私は認めない。今日は引き分けにしといてやるよ。
七尾百合子
当然でしょ。私もこんな終わり方はすっきりしないから。
望月杏奈
(あー、怖かった…。あの人たちが帰るまで、筐体の影に隠れていよう。)
高山紗代子
さて…だいぶ金を使っちまったな。もう余り残ってないが…。
高山紗代子
最後にプリクラ撮って帰るか!
七尾百合子
賛成!実は気になる機種があって。
望月杏奈
仲良しじゃん!
(台詞数: 46)