望月杏奈
ひぃぃ!た、タコ…!?何で…何でこんなところに…!?
望月杏奈
いやっ、気持ち、悪い…!離れて…離れて、よ…!
七尾百合子
待って…杏奈ちゃん。聞こえる…?私だよ…。
望月杏奈
ゆ、百合子さん…?どこにいるの…?助けて…タコが!
七尾百合子
ここだよ。そのタコが私なんだよ。
望月杏奈
え、ええ…!?百合子さんが、タコ…?う、嘘だよね…?
七尾百合子
本当だよ。古本屋で見つけた魔導書を、遊び半分で真似してみたらこうなったの。
望月杏奈
まさかそんな…でも、実際に目の前にいるし…。
望月杏奈
ど、どうすれば元に戻れるの…?
七尾百合子
魔導書によれば、その…仲の良い友達から、魔力を分けて貰えば良いんだけれど…。
七尾百合子
その方法が…ごにょごにょ…みたいな感じで…。
望月杏奈
えっ!?そ、そんな…。
七尾百合子
ご、ごめんね!この話は忘れて!こうなったのも全部私が悪いんだし!
望月杏奈
…………いいよ。百合子さんなら…杏奈…。
七尾百合子
い、いいの…?私、こんなのなんだよ?それに杏奈ちゃんだって…。
望月杏奈
いいの。来て…百合子さん…。
七尾百合子
杏奈ちゃん…。
七尾百合子
……………。
ロコ
どうですか?良い感じのアートになったと思うんですが。
七尾百合子
やっぱり蛸と女の子の絡みは人類普遍のロマンだよね!
七尾百合子
この後もっと凄いことになるんだよ!早く描いて描いて!
ロコ
待ってください。ふふふ、楽しくなってきましたねー。
望月杏奈
ふうん、面白いそうなもの…描いてるね…。
ロコ
ッ!?あ、アンナ!?
望月杏奈
何これ…漫画?へえ…この子、杏奈にそっくり…ていうより、杏奈?
ロコ
違うんです!これは元々ユリコのオリジナルノベルなんです!
ロコ
それにピクチャーをつけてほしいって、ユリコがロコにリクエストしてきたんです!
ロコ
ねえユリコ…あれ!?いない!?
七尾百合子
(ごめん!ロコちゃん!あなたの犠牲は無駄にしない!)
望月杏奈
そんなに蛸が好きなら…ちょうどここに一杯いるよ…どうぞ…。
ロコ
い、いや…やめ…。
ロコ
アッーーーーー!!!
七尾百合子
ああ、ロコちゃんの悲鳴が…!何とかして逃げないと!
七尾百合子
(ガチャガチャ!ガチャガチャ!)
七尾百合子
あ、あれ?どうしてドアが開かないの!?
望月杏奈
駄目だよ百合子さん…ロコ、1人じゃ可哀想だ、よ…。
七尾百合子
ひいいい!!杏奈ちゃん!!ごめんなさい!!
七尾百合子
夏祭りの時の杏奈ちゃんが可愛すぎたから、その、出来心で!!
望月杏奈
そうなんだ…。杏奈が可愛かったから…。
七尾百合子
うん。でも、それでも許されないことをしたよね。ごめん!本当にごめん!
望月杏奈
……いいよ。百合子さんなら…杏奈…。
七尾百合子
い、いいの…?私、こんなことしたのに…杏奈ちゃんを傷つけて…。
望月杏奈
いいの。来て…百合子さん…。
七尾百合子
杏奈ちゃん…。
七尾百合子
(あれ?この台詞どこかで…?)
望月杏奈
はい、タコ、たくさん…どうぞ…。(ドサドサドサドサ)
七尾百合子
あああああ!!!タコいやぁぁぁぁ!!!
(台詞数: 47)