七尾百合子
能力者バトルしたい…能力者バトルしたい…。
ロコ
のーりょくしゃばとる?
望月杏奈
百合子さん…また、本に影響受けたの…?
七尾百合子
ち、違うよ!?ただ、最近刺激不足だなーって思ったの!
七尾百合子
現実世界にだって、もっと不思議な事が溢れていても良いと思うのに…。
望月杏奈
逆だよ。現実が平凡だから…空想の世界には、不思議がいっぱいなの…。
七尾百合子
そんな〜…。
ロコ
あのー…のーりょくしゃばとるって何ですか?
七尾百合子
超能力や魔法みたいな、不思議な力を持つ人同士の戦いの事だよ。
ロコ
なるほど。ユリコはどんなスキルが欲しいんです?
七尾百合子
やっぱり魔法かな。全属性魔法を極めた、最高位の魔導師になりたい!
七尾百合子
そして、私だけが使える全属性複合魔法で、全ての能力者を凌駕するの!
ロコ
シャイニングバーストですね、わかります。
望月杏奈
チート…乙…。
七尾百合子
シャイニングバーストじゃないし!チートじゃないし!
ロコ
でも、ファンタジックなパワーに憧れる気持ちは、なんとなくわかります。
ロコ
ロコ、魔法みたいに素敵なアートをクリエイトしたいって、常日頃から思っていますから。
七尾百合子
ロコちゃん…。
望月杏奈
ロコは…アーティスト活動を、頑張ってるよ、ね…。
望月杏奈
それで…百合子さんは…?
七尾百合子
うわーーー!!何もやってないーーー!!
ロコ
ちょっとアンナ!
望月杏奈
ごめんごめん…お詫びに、百合子さんに超能力を…プレゼントするね…。
七尾百合子
えっ!?そんなことできるの!?
望月杏奈
うん…百合子さんに…魔法使いの素質があれば、だけれど…。
望月杏奈
それじゃあ、目を閉じて…。
七尾百合子
う、うん。
望月杏奈
…目醒めよ…超能力…ラブラビキューン…。
望月杏奈
できたよ…儀式は成功です。
七尾百合子
ほんと!?それで、どんな能力に目醒めたの!?
望月杏奈
えっとね…「能力者の能力を盗む能力」だ、よ…。
七尾百合子
す、すごい!相手の能力を奪うのって、なかなかレアな能力だよ!
七尾百合子
やったやった!憧れの能力者になれた!早速他の能力者で試してくるねー!
七尾百合子
……………あれ?
ロコ
ユリコ…。
望月杏奈
……ごめん。そこまで喜ぶと、思わなくて…。
七尾百合子
うわーーん!!騙されたーー!!
(台詞数: 37)