望月杏奈
それでね陽子(ようこ)ちゃん……
木下ひなた
へぇ、それは面白いね♪
望月杏奈
(私は日中、親友の陽子ちゃんと一緒にいることが多い。陽子ちゃんと一緒にいると、)
望月杏奈
(心がぽかぽかするんだ……入学時に席が近くになって以来、学校ではほとんど一緒にいる)
木下ひなた
それで……あ、理事長さんだ。こんにちは!
望月杏奈
こんにちは花梨さん♪
篠宮可憐
こんにちは二人とも。いつ見ても仲が良いわね♪
望月杏奈
(この人は、私達の学園の理事長、花梨さん。私が今ここにいれるのは、この人のお陰……)
望月杏奈
(私が小さい頃、両親はある事件に巻き込まれて亡くなっちゃった……)
望月杏奈
(この人は、孤児院に引き取られた私を見つけて寮付きのこの学園にいれてくれた。)
望月杏奈
(お陰で私は、毎日不自由なく過ごせて、夢も追いかける事が出来てる。)
望月杏奈
(日々、少しでも恩返しが出来るように頑張ってる)
篠宮可憐
そういえば杏里ちゃん、全国優勝おめでとうございます♪
望月杏奈
は、はい。ありがとうございます///
木下ひなた
凄いよねぇ杏里ちゃん。全国の剣道部で一番強いなんて、実際見ててビックリしちゃった……
望月杏奈
調子が良かったから。でもまだまだこれから♪
望月杏奈
(そう。先月の全国大会で、なんと個人の部の優勝をすることが出来たのだ。)
篠宮可憐
ウフフ♪何だか自分の事の様に嬉しいな。自慢の生徒さん♪(なでなで)
望月杏奈
フミュウ……もう、撫ですぎ。
篠宮可憐
あ、ごめんね!
木下ひなた
……と、これから園芸部のミーティングがあるんだった。それじゃね!(タッタッタッ)
望月杏奈
うん、頑張ってね!
篠宮可憐
……杏里ちゃん。夢には少し近付けたかな?
望月杏奈
……うん。少しだけなら、近付けた気がする。
望月杏奈
(……花梨さんには、私の夢を伝えてある。何となく、馬鹿にされない気がしたから……)
篠宮可憐
良かった。皆の夢が叶うことが、私の夢だから……
望月杏奈
……ねぇ花梨さん、今だから聞かせて。どうして私をこの学園に入れてくれたの?
望月杏奈
身寄りもいない、なんの関係もない私を……
篠宮可憐
……あなたが輝いていたから、かな。
望月杏奈
え?
篠宮可憐
あの孤児院も、うちの財閥の管理で、あの時は本当に偶然だったの。
篠宮可憐
その偶然、そこで一人一心不乱に竹刀を振っていたあなたがいた。
篠宮可憐
その時のあなたが、とっても輝いていた見えたの。きっと、何らかの夢があって、そこへ向かって
篠宮可憐
頑張ってると思ったから……
望月杏奈
……うん。あの時から、夢は変わってない。私の夢は……ヒーローになること。
篠宮可憐
うん、宜しい♪ずっと夢を持ち続けてね♪
篠宮可憐
あ、でも焦りは禁物よ。どれだけ優秀でも、あなたは中学生なんだから、そこは忘れないでね。
望月杏奈
……うん、分かってるよ。
望月杏奈
(……分かっては、いるんだ……)
(台詞数: 39)