
望月杏奈
「今日の杏奈は…お姫さま…♪」

望月杏奈
正確にはお屋形さまなのだが、杏奈が満足そうにしてるのでまぁいいだろう

望月杏奈
今日は時代劇の撮影である

望月杏奈
正直この仕事の話が来たとき、杏奈は嫌がるのではないかと思っていた

望月杏奈
いや、実際この仕事の話をしたときは微妙な顔をしていたのだが…

望月杏奈
音無さんと何やら話をしたあと、妙に乗り気になっていた

望月杏奈
音無さんにこっそり話を聞くと、お姫さまの恋人役を俺で無理矢理捩じ込んだそうだ

望月杏奈
とりあえず律子に報告した

望月杏奈
別室に連れていかれる音無さんは何かを悟った顔をしていたなぁ

望月杏奈
ヤル気満々な顔で更衣室から出てくる杏奈

望月杏奈
…と思いきや、ちらちらとこちらの様子を伺っている

望月杏奈
ふむ…

望月杏奈
「似合ってるよ」

望月杏奈
「………」

望月杏奈
「っ♪」

望月杏奈
パアッと咲くような笑顔を見せてくれる杏奈

望月杏奈
これでもそれなりの場数を踏んでいるのだからこれぐらいは、な?

望月杏奈
…最初の頃は酷かったなぁ

望月杏奈
引っ掻かれたり、噛みつかれたり…

望月杏奈
…杏奈が不思議そうな顔をしてこちらを見ているしそろそろ気を取り直そう

望月杏奈
「何でもない、大丈夫だよ」

望月杏奈
ぽんぽんと頭に軽く触れる

望月杏奈
「ん…」

望月杏奈
「…えへへ♪」

望月杏奈
…うん、この調子なら撮影は大丈夫だろう

望月杏奈
ーーーーー

望月杏奈
そして撮影が終わり、とててと走ってくる杏奈

望月杏奈
しかし、いつもなら撮影が終わった途端抱きついてくるのだが、直前で止まってしまう

望月杏奈
何やら言いたいことがある様子なので、どうした?と聞くと…

望月杏奈
「ぅ…」

望月杏奈
「えと…その…」

望月杏奈
「昔の人って…ね?」

望月杏奈
何やらもじもじしながら話し出す杏奈

望月杏奈
「け、結婚も…早かったんだよ、ね…?」

望月杏奈
これは…

望月杏奈
「好きな人とお話ししたり…お散歩したり…」

望月杏奈
「一緒に…お泊まりしたり…き、キスを…したり…///」

望月杏奈
確かに間違ってはいない。…が

望月杏奈
「プロデューサーさん…杏奈もね…?」

望月杏奈
無言でぺちんとデコピンをする

望月杏奈
「あぅっ…」

望月杏奈
「そういうことはもっと大人になってからな」

望月杏奈
「むぅ…」

望月杏奈
実に不満そうな顔である

望月杏奈
まったく、と部屋から出ようとするが…

望月杏奈
ふと、クイクイと袖を引かれるのを感じた

望月杏奈
何だろうと振り向いてみると…

望月杏奈
「主様…杏奈をここから…遠くに連れ去って…くれます、か?」

望月杏奈
………

望月杏奈
無言で抱き締めるだけに留まった俺は褒められてもいいと思う
(台詞数: 50)