七尾百合子
タイムマシンの修理はどんな感じ?
望月杏奈
なんとか…順調…。設計書は…何書いているのかよくわからない…けど
七尾百合子
えっ!?それってマズいんじゃ!?
望月杏奈
前にも言ったけれど…部品が外れただけだから…。どこに何をつけるかは…図解があるの…
望月杏奈
パズルゲームみたいで…結構面白い、よ…
七尾百合子
そうなんだ…どれくらいかかりそう?
望月杏奈
早くて…明日には終わる…かも。今日1日頑張れば…
七尾百合子
明日…この時代の、私の誕生日だね
望月杏奈
誕生日…ごめんね、百合子さん
七尾百合子
ど、どうしたの?何か謝られるようなことした?
望月杏奈
元はと言えば…杏奈が、レトロゲーム巡りに誘ったから…
望月杏奈
百合子さんの誕生日に…昔の名作巡りを…プレゼントしたかったの…
七尾百合子
…ううん。それはいいの。私のために準備してくれた、その気持ちが嬉しいから
七尾百合子
わざわざタイムマシンを借りて、操縦方法まで覚えてくれたもんね
望月杏奈
百合子さん…
七尾百合子
それに、元の時代に戻ったら皆でパーティーしようよ!ね?
望月杏奈
……うん!
七尾百合子
(元の時代…かぁ。帰る前に、みちこちゃんにお別れは言いたいな…)
七尾百合子
じゃあ私、見張りに行ってくるから。杏奈ちゃんも頑張ってね
望月杏奈
うん…杏奈、頑張る…
七尾百合子
…と言っても、見張りって暇なんだよね…ここ、誰も来ないし…
七尾百合子
あれ?あそこにいるのって…
ロコ
………………
七尾百合子
みちこちゃん!昨日よりもずっと早いね。まだお昼前だよ?
ロコ
…ぐすっ…
七尾百合子
あ、あれ…?
ロコ
うそつき!だれもほめてくれなかった!ゆりおねえちゃんのうそつき!
七尾百合子
ッ!?
ロコ
だから…見せたくなかったのに…もう、絵なんか描きたくない!
ロコ
ゆりおねえちゃんも、絵も、だいっきらい!
七尾百合子
あ、待って!
七尾百合子
(ど、どうしよう…大変なことをしちゃった…私が余計なことをしたから…)
七尾百合子
(10年後のロコちゃんが…アーティストのロコちゃんじゃなくなっちゃう…)
七尾百合子
(…で、でも…別に存在が消えたりするわけじゃないし…これはこれで問題無いような…)
ロコ
(「ユリコ〜!見てください!ロコアートがネクストステージへアップグレードしましたよ!」)
ロコ
(「どうです?このダイナミックなオブジェ!ポッシビリティを感じません?」)
七尾百合子
…………
七尾百合子
ううん、やっぱりダメ!ロコちゃんにはアートを続けてもらわないと!
七尾百合子
まずは…みちこちゃんに謝って…気持ちを伝えよう…
望月杏奈
(一方その頃の杏奈)
望月杏奈
よし…こっちの配線は…こっちに繋げて…ふぅ、3月でよかった…涼しい…
望月杏奈
ん?外から…人の声が…聞こえる?
望月杏奈
「みちこちゃーん!どこにいるのー?」「返事をしてー!」「みちこちゃーん!」
望月杏奈
た、大変…誰か来たみたい…カモフラージュ機能…ON…
望月杏奈
…バレてない…みたい…。良かった…。でも、修理を急がないと…!
望月杏奈
120パーセントのスーパー杏奈が!ビビッと修理しちゃうからね!
望月杏奈
「ん?今、人の声がしたような」
望月杏奈
あ…いけないいけない…ビビッと修理しちゃうよー(小声)
(台詞数: 48)