七尾百合子
……独りは好き?
望月杏奈
うん……。楽、だもん。
七尾百合子
そっか。私も。
七尾百合子
私はね、静かな場所が好きなんだ。
望月杏奈
……そう。
七尾百合子
……。
七尾百合子
ねえ、そのゲーム面白い?
望月杏奈
……普通。
七尾百合子
そっか。
七尾百合子
……。
望月杏奈
……。
七尾百合子
いつもここにいるの?
望月杏奈
……どうして?
七尾百合子
ん? えっと……
七尾百合子
どうしてだろうね。
望月杏奈
変なの……。
七尾百合子
……。
望月杏奈
……。
七尾百合子
は〜、青いなぁ。
望月杏奈
……?
七尾百合子
空。
望月杏奈
……ほんとだ。
七尾百合子
でも本当は青くないんだよね。
望月杏奈
そう……なの?
七尾百合子
光の加減なんだって。
望月杏奈
……そう、なんだ。
七尾百合子
って、たまたま読んでる小説に書いてあったの。
望月杏奈
……本、面白い?
七尾百合子
普通、かなぁ。
望月杏奈
そう……。
望月杏奈
……あの。
七尾百合子
ん?
望月杏奈
やって、みる……? ゲーム……。
七尾百合子
いいの?
望月杏奈
うん……。
七尾百合子
じゃあ、取り替えっこ。この本貸してあげる。
望月杏奈
ありがと……ございます。
七尾百合子
……。
望月杏奈
……。
七尾百合子
結構、面白いよ?
望月杏奈
……そう、かな?
望月杏奈
あ……。この本、ファンタジー……。
七尾百合子
うん、空から魔王が降ってきてね。それで……。
望月杏奈
……言わないで。
七尾百合子
はい……。
望月杏奈
ふ、ふふ……。
七尾百合子
(あ、楽しそう)
望月杏奈
……。
望月杏奈
ねえ……
望月杏奈
あなたのお名前……教えて?
(台詞数: 50)