望月杏奈
今日は2/14。バレンタインデー。
望月杏奈
あの人に一番に渡したいから、苦手な早起きをして事務所に駆けつけた
望月杏奈
なのに…
望月杏奈
「むぅぅ…」
望月杏奈
あの人はまだいなくて…なのに机の上には幾つかの箱…
望月杏奈
「律子さんに…このみさん、風花さん…」
望月杏奈
そういえばこの3人は昨日の夜事務処理を手伝ってたとか…
望月杏奈
「……むぅ…」
望月杏奈
弾んでいた心が風船がしぼむように萎えてしまい…
望月杏奈
「……バカ…」
望月杏奈
直接渡すことはせず机の上に置くだけですませてしまった…
望月杏奈
「ふぁ…」
望月杏奈
同時に忘れていた眠気も思い出し……
望月杏奈
「すぅ…すぅ…」
望月杏奈
ーー「……ん、んー」
望月杏奈
どうやら少し眠ってしまっていたようだ。時計を見ると寝ていたのは小一時間ほど。
望月杏奈
だがその小一時間は極めて重要で…
望月杏奈
\プロデューサーさん!チョコですよ!チョコ!/\おやぶーん!これあげるー!/
望月杏奈
どうやら他のアイドルたちと……あの人が来てしまったようだ…
望月杏奈
「ふん…別にいいもん…」
望月杏奈
約束していたわけでもないのに…わがままだとわかっているのに…
望月杏奈
早朝に来ていなかったあの人を恨めしく思い…また来た時に寝ていた自分も…
望月杏奈
「………レッスン行こ…」
望月杏奈
他のアイドルたちから……何よりもあの人から逃げるように出かけようとしたが…
望月杏奈
P「お、杏奈、レッスンに行くのか。頑張れよ!」
望月杏奈
見つかってしまった…。できるだけ目を合わせないようにやり過ごそうとして…
望月杏奈
「はい…えと…行ってくる…ね…」
望月杏奈
それで終わると思っていたら…
望月杏奈
P「それと、チョコありがとな、美味かったよ」
望月杏奈
………急にそんなこと言わないでほしい…
望月杏奈
「えへへ……」
望月杏奈
怒っていたことを忘れてしまうから…
(台詞数: 32)