望月杏奈
「ん…ふぁぁ…」
望月杏奈
久し振りのオフ。何時もより遅い時間に目覚める朝は少し贅沢に感じる
望月杏奈
「昨日は寝るのがかなり遅かったからなぁ」
望月杏奈
仕事で疲れて早く寝たかったのだが、我が妹が中々寝かせてくれなかったのだ
望月杏奈
…いやらしい意味ではなく
望月杏奈
家に帰って玄関の扉を開けて俺の目に飛び込んできたのは膨れっ面をした妹の顔だった
望月杏奈
『今日は仕事を早めに終わらせて家で一緒にゲームをする』という約束をしていたのだが…
望月杏奈
春香と千早が事務所を半壊させたため、その処理に追われて気付けば外は真っ暗に
望月杏奈
慌ててスマホを見たら妹からの着信の数が…
望月杏奈
…忘れよう
望月杏奈
こんな風に昨日のことを思い返しながら現実逃避をしていたが、やはり変わらないのだろう
望月杏奈
そろそろ向き合うか…
望月杏奈
昨日は一人で寝たはずなのだが、お腹の上に何か乗っかっているこの感覚
望月杏奈
布団を静かに捲るとそこには…
望月杏奈
「すぅ…すぅ…」
望月杏奈
我が妹が寝ていた
望月杏奈
いや、それだけなら今まで何度もあったし今更なのだが問題は…
望月杏奈
「服を着てない…」
望月杏奈
すっぽんぽんだった
望月杏奈
俺の妹は脱ぎ癖がついてしまったのだろうかと内心焦りながらも、揺すって起こそうと試みる
望月杏奈
「杏奈、杏奈…」
望月杏奈
これぐらいで起きるかな?と思いながら声をかけたが…
望月杏奈
「ん…やぅ…」
望月杏奈
抱きつく力が強くなっただけだった
望月杏奈
「おにいちゃん…」
望月杏奈
…兄を慕ってくれるのは嬉しいが、これはちょっと依存と言えるのでは?と時々不安になる
望月杏奈
律子から杏奈はブラコンとよく言われるが、そのレベルを遥かに飛び越えてしまっている気がする
望月杏奈
「ん…にゅ…」
望月杏奈
人の気も知らずによく寝ているもんだ、この妹さまは
望月杏奈
ツンツンと柔らかい頬っぺたをつついてみる
望月杏奈
ぷにぷにとしてて滅茶苦茶柔らかいな…
望月杏奈
「はむ…」
望月杏奈
指をくわえられた
望月杏奈
「んむぅ…?」
望月杏奈
ようやく目が覚めたようだ
望月杏奈
「……?」
望月杏奈
朝が凄く弱い彼女は目をショボショボとしている
望月杏奈
「…おはよう♪」
望月杏奈
「おはよう、先ずなんでここにいるんだ?」
望月杏奈
「一緒に…寝たかったから…」
望月杏奈
どストレートだった
望月杏奈
「…その格好は?」
望月杏奈
「………」
望月杏奈
「昨日は…凄かった…///」
望月杏奈
「さて、一人で出掛けるかな」
望月杏奈
「うぅ~!うぅ~!」
望月杏奈
俺の服をギュッと必死に掴む妹の様子に苦笑しつつ、冗談だと言おうと近付く…
望月杏奈
「隙あり…!」
望月杏奈
「…おはようの…ちゅー///」
望月杏奈
…今日も可愛い妹に振り回される1日になりそうだ
(台詞数: 50)