七尾百合子
杏奈、ちょっと2人きりで話したいんだけれど、いい?
望月杏奈
…百合子さん…うん…
七尾百合子
……昨日、ロコちゃんと何かあった?何か、雰囲気が暗いよ?
七尾百合子
(あの後、ロコちゃんからメールが来た。……「アンナにフラれました」って)
七尾百合子
(昨日のあの流れから、どうすればそんな展開になるの?)
望月杏奈
…ロコにフラれたの…
七尾百合子
……はい?
望月杏奈
えっとね………というわけで…もう友達でいるの…嫌だって…
七尾百合子
なるほど。大体の事情は飲み込んだよ…
七尾百合子
……杏奈の馬鹿!
望月杏奈
えっ…
七尾百合子
私言ったよね?ロコちゃんに気持ちを伝えなきゃって
七尾百合子
ロコちゃんと友達でいたいって事が、杏奈の本当の気持ちなの?
望月杏奈
そ…そうだけれど…
七尾百合子
だったら何でフラれたなんて言葉を使うの?
望月杏奈
そ…それは…
七尾百合子
本当はロコちゃんと恋人になりたいのに、杏奈は逃げたんだよ!
望月杏奈
で…でもロコは…
七尾百合子
ロコちゃんはね、伝えたい事があって杏奈の所に来たんだよ
七尾百合子
勇気を出して、言葉を伝えに来たんだよ
七尾百合子
それを、杏奈は怖がって耳を塞いだんだよ!それがロコちゃんを傷つけたの!
七尾百合子
ロコちゃんが…可哀想だよ…
七尾百合子
…ちゃんと、ロコちゃんの話を聞いたの?
望月杏奈
そういえば…ロコ…何かを言いかけていた…
望月杏奈
でも…今さらどうすればいいの…?
七尾百合子
一度耳を塞いだ以上、もう一度聞かせてなんて言うのはむしが良すぎるよね
七尾百合子
だから、杏奈の本当の、嘘の無い気持ちを、杏奈からロコちゃんに伝えて
望月杏奈
杏奈の…本当の気持ち…
望月杏奈
(…友達じゃ嫌だ…杏奈はロコが好き…友達以上に…親友以上に…もっともっと好き…)
望月杏奈
…わかった。今から…伝えてくる…
七尾百合子
…頑張ってね。これが最後のチャンスかもしれないから
望月杏奈
うん…でも、ロコはどこにいるんだろう…?
七尾百合子
あー…それはわかる…かも?多分…あそこ
望月杏奈
えっ…何あれ…塔…?劇場の方…だね…
七尾百合子
(既に事務所からも見えるくらい、高い…あれは相当落ち込んでいるなぁ)
七尾百合子
あそこにロコちゃんがいるから、早く行って!
望月杏奈
う、うん…わかった…!
望月杏奈
(ロコ、ごめんね。今度は私の口から、気持ちを伝えるよ…!)
(台詞数: 38)