望月杏奈
はぁ…今日もお屋敷で何もしない生活…外に出れないと本当に退屈…
望月杏奈
杏奈は病気だから仕方がないのだけれど…話し相手もいないとつまらない…
望月杏奈
(いや、1人だけ話し相手がいるか)
ロコ
こんにちは!アンナ!
望月杏奈
あ、ロコ…いらっしゃい。いつもご苦労様
ロコ
いえ!親愛なるプリンセスのためなら、ノープロブレムです!
望月杏奈
ふふっ…ありがとう。じゃあ、今日のお話を聞かせて?
ロコ
はい!今日は異国の地で出会ったマジシャンのストーリーをお話ししましょう!
望月杏奈
(この町娘はロコ。毎日お屋敷に忍び込んでは杏奈の所にやってくる、杏奈の話し相手…)
望月杏奈
(奇抜な着物に異国の言葉が混ざった話し方。そんな彼女に驚いたのも今では昔のこと)
望月杏奈
(彼女と語らう時間、そして彼女が聞かせてくれる異国の地の物語が、杏奈の唯一の楽しみ…)
ロコ
そこで小さな賢者モモコは、友達であるゴーレム、土人形をクリエイトしたのです!
望月杏奈
凄いね…世界には土で友達を作る方法があるんだ…いいな…杏奈も使えないかな…
ロコ
残念ながら、土で生き物をクリエイトするのはすごくハードなので、誰でもできるわけでは…
望月杏奈
そっか…まぁいいや。杏奈にはもう、大切な友人がいるから…ね、ロコ?
ロコ
えっ……は、はい!そうですね!えへへ!
望月杏奈
?どうしたの…そんなに慌てて…?
ロコ
い、いえ!何でもありません!あ、もうこんな時間!続きはトゥモロウでお願いします!
ロコ
そろそろ帰らないとマムに怒られてしまいますので!
望月杏奈
そう…残念…じゃあまた…ね?
ロコ
はい!それでは…シーユートゥモロウ!
望月杏奈
………はぁ、あっという間だったな……ゴホッゴホッ…
望月杏奈
(病気、早く治らないかな…)
ロコ
友達……か
ロコ
(最初は、お屋敷の外から見たあの人の姿が、とても寂しそうでしたから)
ロコ
(だから、何とかして笑顔にしてあげたかった)
ロコ
(あの人の気をひくために異国の言葉を覚え、ファッションもアヴァンギャルドにしました)
ロコ
(退屈させないよう、笑ってくれるよう、異国の楽しい話もたくさん考えました)
ロコ
(本当のロコ自身はトラベラーでもスーパーヒーローでもない、普通の町娘なのに)
ロコ
(そんなロコの話を聞いてあの人は笑ってくれて…幸せでした….でも)
ロコ
こんな、嘘だらけのロコなのに…
ロコ
(全てが嘘だと知った時…あの人はどんな顔をするのでしょう?)
(台詞数: 32)