七尾百合子
ー嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます
七尾百合子
シェイクスピアの言葉です。
七尾百合子
50人のアイドル+事務員からチョコ貰えるプロデューサーさんかリア充と思ってますね?
七尾百合子
視聴者さん…世の中そんなあま〜いバレンタインなんてあるわけないじゃないですか
七尾百合子
さぁ、甘いドラマシアターのお口直しにビターなチョコレートをあなたに!
田中琴葉
……大丈夫、やればできる。プロデューサーにチョコを渡すだけ…それだけでいいんだ。いたいた
田中琴葉
プロデューサー、
如月千早
これ、私からプロデューサーへ……日頃の感謝を込めて、良かったら受け取ってくれますか?
如月千早
………。
如月千早
あ、いえ……昔の頃を思い出していただけです。
如月千早
……私が小さかった頃の話です。父にチョコをプレゼントしました。
如月千早
その日の夜……。些細な事で父と母は喧嘩しました。本当に些細な言い争いで…
如月千早
……あの人にとって、チョコは食べる物でなく投げる物に、変わりました。
如月千早
怖いと思いました。またあの日のように、私の気持ちは投げ捨てられてしまうのじゃないかって…
如月千早
……わかっているんです。あの時とは状況も環境も違う。私自身も、きっと変われたはず
如月千早
歌で伝えるだけじゃない。気持ちの渡し方を、春香たちやプロデューサーに劇場のみんなに教わった
如月千早
もっと早く気づくべきでした。今の私は・・・ひとりだけじゃないって事を
田中琴葉
……ッ!!
如月千早
あれは……琴葉さん?
如月千早
はい、私なら心配いりません…。少し、自分の胸の内を話し過ぎましたね。
如月千早
琴葉さんは、プロデューサーを必要としてます。だから……追い掛けて行ってください。
如月千早
………。
田中琴葉
………プロデューサー、どうしたんですか?
田中琴葉
隠し事…?いったい、なんの事ですか?
田中琴葉
バレンタイン……ああ、そうですね。女の子が異性にチョコをプレゼントする日
田中琴葉
これですか?チョコですね……。プロデューサーに……いえ、
田中琴葉
私に……そんな権利なんて、あるわけないじゃないです……。
田中琴葉
………私は千早ちゃんを疎ましく、思ってしまったんだから……
田中琴葉
いけない娘なんですよ私……。あの場所で、千早ちゃんが居なければって考えていたんですら……
田中琴葉
もし、あの居場所に私が入れたなら、どれほど幸せなんだろうか?
田中琴葉
もし、あそこに千早ちゃんが居なければ、私の気持ちは、渡せたかもしれない
田中琴葉
でも、できない…。私に、千早ちゃんから…プロデューサーを奪う事なんて……。
田中琴葉
だから、私にとって今日は……なんにもない、普通の一日
田中琴葉
プロデューサー、早く戻ってあげてください。
田中琴葉
私は、悪い娘ですから…千早ちゃんへの嫉妬の罪は、ちゃんと罰を受けなければ駄目なんです。
田中琴葉
今でも、千早ちゃんはプロデューサーを誰よりも必要としてます。
田中琴葉
だからッ…行って……ください!
如月千早
琴葉さん!
田中琴葉
千早ちゃん……?
如月千早
琴葉さんは、誤解してます。私はただお礼を言いたかっただけです
如月千早
それで、充分なんです。プロデューサーと私はそれだけで…
田中琴葉
嘘、千早ちゃんはそれを心から望んでいない……私にはわかるわよ。顔にかいてあるもの
如月千早
だから、だから……!幸福も想いも全て一つになればいい!
如月千早
劇場のみんなを見て知った。可能性は、一つじゃないって意味を!
田中琴葉
……!
田中琴葉
千早ちゃん…………。そうね。私、どうかしていたね
田中琴葉
あの……それじゃあ、一緒に受け取ってくれますか?私たちの気持ち…
七尾百合子
あ〜・・・こういう時なんと言えばいいかわかりませんが、プロデューサーさんに一言
七尾百合子
「さぁ、おまえの胃薬を数えろ」
七尾百合子
P「今更、数えきれるかぁぁー!」
(台詞数: 50)