北沢志保
ーーーアルヴィス、医務室
北沢志保
・・・それで、これはどういこと?
北沢志保
医務室に呼びだされた私達は可奈にあるものを見せられた
北沢志保
それは、衝撃的なものだった
北沢志保
ここに来るまで談笑していた未来や翼、恵美さんも今は全く話さない
北沢志保
いや、話せないと言った方が正しいのだろう
矢吹可奈
百合子さんがフェストゥムに接触された際、中枢神経だけを同化されたの。
矢吹可奈
だから外傷はないけど、昏睡状態になったの。
矢吹可奈
検査と治療のため、今は医療カプセルに入っている。
矢吹可奈
・・・再び目覚めることは、ないだろうけどね。
望月杏奈
百合子、さん・・・?
望月杏奈
杏奈だよ・・・分かる?
望月杏奈
ねぇ・・・百合子さん・・ううっ・・・。
北沢志保
未来:私がもっと早く助けていれば・・・。
望月杏奈
静香:未来・・・。
矢吹可奈
こうなったのは、百合子さん自身の責任だよ。
北沢志保
!?
望月杏奈
恵美:可奈、本気で言ってるの!?
望月杏奈
恵美:百合子と最後に話せたのは可奈、アンタなんだよ!?
望月杏奈
恵美:それをそんな・・・!
矢吹可奈
・・・私の責任だって言いたいんですか?
望月杏奈
恵美:可奈・・・!
北沢志保
・・・やめてください。
望月杏奈
恵美:志保・・・?
北沢志保
このままいけば、間違いなく恵美さんは可奈を殴っていただろう
北沢志保
その証拠に、右の拳が握られ、震えている
北沢志保
さすがにそれを見過ごすことは出来ない
北沢志保
それに、私も我慢の限界だ
北沢志保
可奈、ちょっと来て。
北沢志保
私は強引に可奈の手をとり、医務室から出た
北沢志保
ーーー海岸
北沢志保
可奈、恵美さんはあなたの責任だって言いたい訳じゃない。
矢吹可奈
・・・分かっているよ。
北沢志保
なら何であんなことを・・・?
矢吹可奈
私は自己犠牲が正しいとは思わない。損害の大きさも考えずに、そんなこと・・・
北沢志保
可奈は・・・
矢吹可奈
・・・何?
北沢志保
可奈は、ファフナーと私達、どっちが大切なの?
矢吹可奈
・・・それは、どういう答えを望んでいるの?
矢吹可奈
私は・・・
矢吹可奈
ーーー失ってはいけないものがあった
矢吹可奈
ーーーそれを守るためなら、目の前にある小さなものなど、いくらでも捨てられた
矢吹可奈
ーーーそのせいで、結局は全てを失うことになると分からず
矢吹可奈
ーーー小さな自分を、守り続けていた
(台詞数: 44)