音楽
BGM
Blue Symphony
脚本家
親衛隊
投稿日時
2016-02-04 21:54:10

脚本家コメント
詩はいのちの種。
後書き
コメ欄が本文より美しい仕様で歓喜です。ありがとうございます。
個人的にかなりお気に入りですので嬉しいです。

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如月千早
開かれた瞳と調律の畔。
如月千早
終わらないダイヤモンドの階段。
如月千早
私の音楽は耳鳴りにも似た錯覚に阻まれて。
如月千早
今ではもう……壊れてしまった。
如月千早
孤独に歌えば跳ね返るこの部屋で。
如月千早
私は……どうすればいいのだろう。
如月千早
口ずさむのは黒い鍵。
如月千早
その音で閉ざしてしまう。
如月千早
耳を塞いで、目を閉じて。
如月千早
そっと闇の輪郭へと触れてみる。
如月千早
闇は誘う。
如月千早
おいでよ、おいでよって。
如月千早
大好きだった子の姿で。
如月千早
そして、また。
如月千早
子供の時分が歌う歌に依存して。
如月千早
子守唄とし、眠ってしまう。
如月千早
夢で逢いましょう。
如月千早
夢でなら逢えるよね。
如月千早
夢でしか逢えないの。
如月千早
恐くなんてない。
如月千早
だってお姉ちゃんだもの。
如月千早
嘘と欺瞞を吐き続けて。
如月千早
仮面を着ける弱い心。
如月千早
夢はそこで終わってしまう。
如月千早
――――――
如月千早
冷たい壁だけが自分の体温を知る術。
如月千早
引き戻された現実こそが虚空で、時間も歪んで曖昧になっている。
如月千早
友人が来ていた。
如月千早
彼女は郵便受けにある物を入れていった。
如月千早
封筒だ。重みがあり、体力が減退しているせいか危うく落としかけた。
如月千早
中身は音楽と思い出……私を形成するもの。
如月千早
紙面には最早懐かしくもある仲間たちの文字。
如月千早
血が巡る。
如月千早
微量な動力が与えられた気さえする。
如月千早
ふと、己に問い掛けられた。
如月千早
声を失った歌は雑音かと。
如月千早
違うでしょう?
如月千早
譜面は答えを導いていく。
如月千早
歩こう。
如月千早
掠れた旋律で。
如月千早
歌おう。
如月千早
音楽が揺れる。
如月千早
心が開いていく。
如月千早
Thank you for smile.
如月千早
最後は囁くように消えて。
如月千早
画用紙を胸に、いっぱい泣いた。
如月千早
あの子は歌の中で生きている。
如月千早
歌の中でなら生きられる。
如月千早
生きて、いるんだ。

(台詞数: 49)