百瀬莉緒
いやー、前々から思ってたけど、千鶴ちゃんってそういう凛々しい衣装が似合うね!
二階堂千鶴
もっと褒めていただいてもよろしくてよ。気高く凛々しいこの役は、まさにわたくしのためですわ。
百瀬莉緒
その衣装でオーディションに行って、「わたくしについてきなさいっ」って言われたら……
百瀬莉緒
やっぱり思い出すのは、ジャンヌ・ダルクよねえ……映画もやってたし。
二階堂千鶴
そうですわね。信仰のために全てを捧げた聖少女。輝き燃え尽きた生涯。
二階堂千鶴
考えてみれば、わたくし達アイドルも、人々を惹きつける点では同じかもしれませんわね。
百瀬莉緒
まあ私は、火炙りにされたくないけどね。恋愛だって自由にしたいし。
二階堂千鶴
元も子もない話をしないでくださいまし。ある点は憧れる、と言っているのですから。
百瀬莉緒
ちなみにジャンヌ・ダルクは農家の娘で、貴族出身ではないのよねー。
二階堂千鶴
……なにか含みがありまして、莉緒さん?
百瀬莉緒
べっつに〜。何の含みもないわよー。
百瀬莉緒
でも最近の流行なら、むしろ女騎士とオーク、ってところじゃないの?
二階堂千鶴
?木材がどうかしたのですか?
百瀬莉緒
もう、本当はわかっているくせに。豚みたいな化け物のことよ。
百瀬莉緒
戦闘で不覚を取った女騎士がさ、化け物に捕まっちゃうなんてシチュエーションのことよ。
百瀬莉緒
「くっ……殺せ。」とか言っちゃうんだけどさ。まあそこからの展開は……
二階堂千鶴
別にわたくし、豚に恨まれるような生き方はしてなくってよ。むしろある意味感謝してましてよ。
百瀬莉緒
もう、連れないんだから。女騎士の鎧が剥がれて、まさに獣欲を滾らせた化け物に囲まれて……
望月杏奈
……
二階堂千鶴
あ、杏奈?いつからそこに居まして?
望月杏奈
……ジャンヌ・ダルクがどうこう、て話してたとき、かな……
望月杏奈
……女騎士とオークの話。自分の口で話す人、初めて見た。
百瀬莉緒
いやあの、杏奈ちゃん。あれはつい、ノリで……
望月杏奈
……目の前で話されると……正直、「引く」……
二階堂千鶴
……もうどうにも弁解できないみたいですわよ、莉緒さん。
百瀬莉緒
ああーん、ちょっとセクシーな話をしたかっただけなのに!なんで卑猥みたいになってるのよ。
二階堂千鶴
普段の言動からではなくって?多少は違う意味で大人らしくなってはいかがですの?
(台詞数: 27)