望月杏奈
杏奈は最近見つけたお気に入りの狩場に行った
望月杏奈
モンスターの硬さと強さの割に経験値が美味しくないのかあまり人気のない場所だった
望月杏奈
それは杏奈にとっては一人で誰にも邪魔されずこの世界に没頭できる楽園のような場所だった
望月杏奈
でも今日は違った
望月杏奈
杏奈がそこに着くと、既に一人のプレイヤーがたくさんのモンスターと対峙していた
望月杏奈
杏奈は待つことにした、たぶんそのプレイヤーさんはモンスターにやられちゃうから
望月杏奈
モンスターにやられちゃったら、拠点となる街に強制送還になるし
望月杏奈
この狩場は杏奈が使っていいことになる、それに今杏奈が手を出すのはマナー違反になるから
望月杏奈
そのプレイヤーさんはモンスターをなんとか一掃すると杏奈の所にやってきた
七尾百合子
よかったら一緒に狩りませんか?
望月杏奈
いいの?
七尾百合子
聞いているのは私なんだけれども…でも私からvivid_rabbitさんを誘ってるんだから
七尾百合子
いいに決まってるじゃない!
七尾百合子
vivid_rabbitさん次第だよ
望月杏奈
それじゃあ…よろしく…lillyknight、後…私のHN長いから…好きに呼んでいいよ
七尾百合子
それじゃあ、うさちゃんって呼んでいいかな?、私もリリィーで構わないから!
望月杏奈
うん…わかった、リリィー
望月杏奈
~lillyknightとptになりました~
七尾百合子
改めてよろしくね、うさちゃん!
望月杏奈
…会話こそあまりなかったけど…杏奈達はしばらく一緒に狩りを楽しんだ
望月杏奈
リリィーは、杏奈が火力タイプだとしたら、それを支援してくれるタイプのプレイヤーで…
望月杏奈
色々な面で杏奈は助けられた、狩りもやり易かったし
望月杏奈
それにこんなに充実して、楽しい狩りができるのははじめてだった
望月杏奈
だって杏奈は…今…独りじゃない
七尾百合子
うさちゃん…私、そろそろ落ちなくちゃ…
望月杏奈
うん…今日は楽しかった…です…その…ありがとう
七尾百合子
私こそ楽しかったです!その…よかったらまたやりませんか?
望月杏奈
え…いいの?
七尾百合子
聞いているのは私なんだけれども…って何回同じこと言わせるの!、とにかく、うさちゃん次第だよ
望月杏奈
うん…私は…また一緒にやりたい
七尾百合子
よかった!…じゃあはい!フレンド申請送りました!
望月杏奈
~lillyknightがフレンドになりました~
望月杏奈
受諾したよ…よろしくね
七尾百合子
よろしくお願いします!わぁあ、私はじめてフレンドできたから嬉しいです!
望月杏奈
そうなんだ…その…私もリリィーが一人目のフレンドだよ
七尾百合子
なんか嬉しいな、私もうさちゃんにとっての初めてのフレンドになれたんだね
七尾百合子
ってそろそろ行かなくちゃ本当に怒られちゃうから、落ちますね
七尾百合子
またここに、同じくらいの時間には居るから、明日も楽しみにしてるね!それじゃあ、またね
望月杏奈
~lillyknightがオフラインになりました~
望月杏奈
うん…またね
望月杏奈
杏奈がそうキーボードで入力する前にリリィーはオフラインになってしまった
望月杏奈
現実でも、仮想世界でも他人を装ってなるべく干渉してこなかった杏奈に初めてフレンドができた
望月杏奈
もちろん知人と呼べる人達はたくさんいるけど、知り合いと友人の間には絶対的差があるから
望月杏奈
家族以外に初めてできた顔も知らない身内という存在に杏奈は少し混乱していた
望月杏奈
ネットを介しての間接的な友人…
望月杏奈
明日から…どうしよう
望月杏奈
~この日から杏奈とリリィーの不思議な友人関係が始まった~
(台詞数: 47)