二階堂千鶴
コロちゃん。貴方、お腹は空いてなくて?
二階堂千鶴
実は、我が家のシェフが作った高級コロッケがありますのよ。コロちゃんもおひとついかがかしら?
二階堂千鶴
我が家のコロッケは絶品なので、コロちゃんもきっと気にいると思いますわ!
ロコ
……チ・ヅ・ル〜〜〜!!!
二階堂千鶴
どうしましたの?コロちゃんったら、そんなに大きな声を出して。
ロコ
それです!その「コロちゃん」ですよ!
ロコ
ロコのネームはコロではなくロコだって、何度言えばわかるんですか!
二階堂千鶴
あら、ごめんなさい。次からは気をつけますわ、コロちゃん。
ロコ
もーー!!わかってない!!
ロコ
だいたい、人のネームとフェイスをフォゲットしないのが、チヅルのスペシャルスキルですよね?
ロコ
それなのに、どうしてロコのネームをコールする時だけ、ミスするんですか!
二階堂千鶴
……そうですわね。貴方には、まだ言ってなかったですわ。
二階堂千鶴
ちょっとだけ、私の昔話をしてもよろしくて?
ロコ
それがロコのネームをミスすることと、関係あるんですか?
二階堂千鶴
もちろんですわ。……実は、私が子供の頃、我が家にはもう1人、家族がいましたの。
二階堂千鶴
正確には1匹ですわね。愛犬がいました。私が物心ついた時には既にいた、初めての友達ですわ。
二階堂千鶴
可愛らしい愛犬でした。小さくて、元気で、毛並みはいつもモコモコのふっさふさで…。
ロコ
「でした」ということは、そのドッグは…もう…?
二階堂千鶴
ええ。家族に見守られ、天寿を全うしましたわ。
二階堂千鶴
ちなみに…その子の名前が「コロちゃん」って言いますの。
ロコ
えっ。
二階堂千鶴
初めて貴方を見た時、とても驚きましたわ。
二階堂千鶴
「コロちゃんが帰ってきてくれたんだ」って。だって、貴方ったらそっくりなんですもの。
二階堂千鶴
モコモコの毛並みとか、褒めて欲しい時の目とか、キャンキャン吠える所とか。
ロコ
ロコはキャンキャン吠えたりなんかしません!
二階堂千鶴
そういう所ですわ。だから、ついつい貴方を「コロちゃん」って呼んでしまいますの。
二階堂千鶴
……でも、本当はわかっていますの。貴方とコロちゃんは別だって。
二階堂千鶴
それなのに、名前を何度も間違えるのは失礼ですわね。今後は気をつけますわ…ロコちゃん。
ロコ
……全くです。ロコはロコです。チヅルのドッグじゃないですから。
二階堂千鶴
ええ…わかっています。
ロコ
…………。
ロコ
いつもはダメですが、たまにだったら「コロ」とコールしても良いですよ。
二階堂千鶴
えっ?
ロコ
チヅルが、それでドッグとのメモリーをリメンバーできるなら…ですが。
二階堂千鶴
ロコちゃん…ありがとうございます。
二階堂千鶴
…………。
二階堂千鶴
まあ、冗談なんですけどね。
ロコ
ジョーク!?今ジョークって言いました!?いったいいつから!?
二階堂千鶴
さあ?あっ、もうこんな時間ですわ。レッスンに行きますわよ、コロちゃん!
ロコ
うわ〜ん!やっぱりコロは禁止!禁止ですよ〜!!
二階堂千鶴
おーっほっほっほ!!
ロコ
チヅルってば〜〜!!も〜〜!!
二階堂千鶴
…………。
二階堂千鶴
やっぱり…そっくりですわね。
(台詞数: 44)