百瀬莉緒
ちょっと律子さん、それどういう事?
秋月律子
言った通りの意味ですよ。当分事務所での莉緒さんの言動をチェックさせてもらいます。
百瀬莉緒
何だってそんなことするわけ?
秋月律子
ウチの事務所は私含め、未成年が大半を占めています。
秋月律子
ですから成人組の皆さんには、なるべくお手本になるような言動を心掛けていただきたいんです。
百瀬莉緒
なら問題無いじゃない。モテるテクニックならいつでも伝授してあげるわよ?
秋月律子
そういうのがダメだと言ってるんですよ。
百瀬莉緒
こら、どういう意味よ!
秋月律子
うわついた行動は控えて下さい。大人らしく落ち着いた振る舞いをお願いします、いいですね?
百瀬莉緒
ほんとにもう。私からセクシーを取ったら何が残るっていうのよ、まったく…ん?
如月千早
…
百瀬莉緒
千早ちゃんおはよう。どうかしたの?
如月千早
いえ、何でもありません。
百瀬莉緒
何でもないならそんなしかめっ面しないの。可愛い顔が台無しよ?
如月千早
放っておいて下さいってば。そもそも私は可愛くなんかありません!
百瀬莉緒
そんな事ないわよ、あなたもアイドルじゃない。世間一般からすればすごく可愛い部類よ?
如月千早
私は見た目で勝負する気はありません。歌以外で評価されても嬉しくないですから。
百瀬莉緒
勿体ない事言うわねえ。見た目の良さだって立派な才能よ?
如月千早
見た目なんて生まれつきで決まる物でしょう。たまたま綺麗に生まれただけの点を評価されたって…
百瀬莉緒
千早ちゃん。あなた、歌が上手くなるように毎日トレーニングしてるわよね?
如月千早
え?はあ、それはもちろん。走り込みと腹筋は毎日必ず。
百瀬莉緒
トレーニングなら毎日私もやってるわ。ヨガとか美容体操だけど。
百瀬莉緒
美貌を保つのもね、毎日の積み重ねが大切なの。何もしなくても綺麗なままなんてことは無いわ。
如月千早
す、すみません。ですがやっぱり見た目って最後は持って生まれた物で決まるわけですし。
百瀬莉緒
あら、千早ちゃんは子供の頃は音痴だったの?それが努力だけでここまで上手くなれた?
如月千早
そ、それはその…
百瀬莉緒
見た目の良さが持って生まれた才能というなら、あなたの歌も同じよ。
百瀬莉緒
歌にこだわりたいのは分かるけどね、あまり見た目を否定するのも良くないんじゃないかしら?
如月千早
…すみません。
百瀬莉緒
歌もいいけど、たまにはお肌や髪のケアもしてあげなさい?それもあなたの立派な才能なんだから。
如月千早
はい、気を付けます。とはいえ正直あまり分からないですけど。
百瀬莉緒
そういう時こそ大人を頼んなさい。モテる為のテクニックもばっちり教えてあげるから…
秋月律子
莉緒さん?
百瀬莉緒
…あ。ごめん、こういうのは無しだったわね。
秋月律子
やれば出来るじゃないですか!
百瀬莉緒
え?
秋月律子
まさにお姉さんという感じでしたよ。そういうのを期待してたんです。
百瀬莉緒
そ、そう?なんか柄にもなくお説教じみた事を言ってただけな気もするけど。
秋月律子
いえ、充分です。私あたりが言うよりずっと説得力ありましたよ。
秋月律子
今みたいな感じです。これからも大人のお姉さんでお願いしますね?
百瀬莉緒
あ、あ〜。その…
百瀬莉緒
ごめん!ちょっと化粧直してくる!
秋月律子
へ?はあどうぞ…どうしたのかしら。そんなにトイレ我慢してたの?
如月千早
照れてるんじゃないかしら。百瀬さん、あまりそういうの慣れてないっぽいもの。
秋月律子
まさか。ちょっと褒めたくらいで莉緒さんは照れたりしないわよ。
如月千早
普段と違う事褒められたら恥ずかしいものよ?私だって、可愛いとか言われたら…
秋月律子
ん?…へえ~。千早はそんな事言われたら照れるんだ。案外可愛い所あるのね~
如月千早
ち、ちょっと!?私は今関係ないでしょ?
秋月律子
はいはい照れない照れない。ほーんと、千早はそういう所が可愛いのよね~。
如月千早
なっ…だ、だからそういうのは止めてってば!
(台詞数: 50)