ロコ
ユリコ!ヘルプ!ヘルプです!!お願いがあるんです!!
七尾百合子
うわっ!?ろ、ロコちゃん!?どうしたの、そんなに慌てて…。
ロコ
あの、その…ロコに、ロコに…
ロコ
ロコに恋を教えてください!!
七尾百合子
な、なんですって!?
七尾百合子
…つまり、今度の定期ライブで新曲を発表することになったの?
ロコ
はい。「STEREOPHONIC ISOTONIC」…恋するガールのナンバーです。
ロコ
それで、リリックライターから「ロコさんは恋をしたことがありますか?」って聞かれたんです。
七尾百合子
なるほど……で、なんて答えたの?
ロコ
「ロコはアートに恋をしています!」って答えました。
ロコ
そうしたら、「それとは違うかなぁ」って言われて…。
七尾百合子
うん…まあ、そうなるよね。
ロコ
ロコ、恋するフィーリングを知りたいです!でないと、このソングをインタラプトできません!
ロコ
百合子なら物知りですしラブソングも歌っていますから、恋するフィーリングもわかるでしょう!?
七尾百合子
私は妄想だけで実体験が無いし、上手く教えられるかどうか…。
七尾百合子
そうだ!私よりもよっぽど適任な人がいるじゃない!
馬場このみ
…それで、私に白羽の矢が立ったのね。
馬場このみ
ちなみに、この話って他の誰かに相談した?
ロコ
いえ!ユリコとコノミオンリーです!
七尾百合子
大人の女性でありラブソングの経験もあるこのみさんなら、何かアドバイスを貰えると思いまして!
馬場このみ
……そう。真っ先に頼ってもらえて、お姉さんも嬉しいわ。
馬場このみ
まあ一応?それなりに恋愛経験もあるからね?なんでも聞いてちょうだい。
ロコ
…実は…ロコ、ラブソングのリリックに出てくるキャラクターにシンパサイズできないんです。
馬場このみ
ふむふむ…歌詞の登場人物の気持ちがわからないのね?
ロコ
はい。ロコには恋のエクスペリエンスがナッシングで、恋のフィーリングがわからないんです。
馬場このみ
そういう時は、恋を別の何かに置き換えるという手があるわ。
七尾百合子
置き換えですか?
馬場このみ
ええ。家族愛とか、好きな食べ物への想いとか…百合子ちゃんなら本ね。
馬場このみ
好きな人に会えない苦しみは、読みたい本が手に入らない苦しみに。
馬場このみ
素敵な人に出会えた喜びは、面白い本を手にした時の喜びに。
馬場このみ
そういう自分にとってイメージしやすい気持ちに、恋する気持ちを置き換えるのよ。
七尾百合子
なるほど!それなら私にもできそうです!
ロコ
ロコの場合はアートですね……でも……。
馬場このみ
ロコちゃん…何か気になっていることがあるのね?
ロコ
ロコ、恋するフィーリングを知りたい……ううん。欲しいんです。
ロコ
だって、恋するフィーリングが無いと、ロコは一生恋ができない気がして…。
馬場このみ
……なるほど。それじゃあ、ロコちゃんに必要なのは「気づく」ことだわ。
ロコ
気づく…?何にですか?
馬場このみ
ロコちゃんの中の、恋する気持ちによ。
ロコ
ッ!ロコの中にも恋するフィーリングがあるんですか?
馬場このみ
もちろんよ。女の子なんだもの。恋する気持ちは乙女の標準装備よ。
馬場このみ
ラブソングってね、恋する気持ちを乗せて歌うと、もっと素敵になるのよ。
馬場このみ
だから、ロコちゃんの恋心に気づいてあげて?大丈夫!絶対にあるから!お姉さんが保証するわ!
ロコ
コノミ……はい!ロコ、コノミをトラストします!
ロコ
ロコの中の恋心…絶対に見つけみせます!
七尾百合子
頑張ってね!私も、できる限り協力するから!
ロコ
ありがとうございます!ユリコ!コノミ!
(台詞数: 47)