育のホウエン冒険記 第16話
BGM
Be My Boy
脚本家
stardustP_アステル
投稿日時
2016-08-13 16:23:31

脚本家コメント
第16話『カリスマ女社長』
【現在地】モモセコーポレーション社長室
前話で思いっきりネタバレしましたが、社長の百瀬莉緒です!
バーチャルザックについてですが……これは完全にオリジナル設定ですw
前々から疑問思っていたことですが、ゲーム内でどうしてあんなに大量の荷物が一つのバッグに入るのか、そして木の実はなぜ腐らないのか。
それなりに考えた結果、
ポケモンがデータ化出来るなら道具だってデータ化出来んじゃね?
という結論に至り、バーチャルザックが誕生しました。
あと莉緒姉の立ち絵ですが、一応正装を着せてるつもりです。
決してパジャマではありませんw
次はカナズミジムに飛びます。

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ロコ
ルコ「(コンコン)失礼します。(ガチャ) リコ姉…じゃない、専務。2人をお連れしました。」
ロコ
リコ「お帰りなさい、ルコ。……貴方も荷物も無事に戻ってきて何よりです。」
中谷育
わあ……きれいなお部屋……! ここは一体……?
ロコ
リコ「ここは我が社の社長の私室ですよ。あなた方のことは既にルコから話は聞いております。」
ロコ
ルコ「……では私は、例の研究を進めますので、これで失礼します。それでは。」《ガチャ》
ロコ
リコ「ええ。ここまでの案内、ご苦労様でした。」
百瀬莉緒
……あなた方が、ウチの研究員を組織の手から救ってくれた子たちかな?
中谷育
うん、そうだよ! あなたがここの社長さん?
ロコ
リコ「……言葉を慎んでください。当社の代表取締役社長の御前ですよ。」
百瀬莉緒
いいのよ。子供が相手だし、伸び伸びとしたコミュニケーションもたまには、ね。
百瀬莉緒
初めまして。私がモモセコーポレーションの代表……社長の百瀬莉緒よ。よろしくね。
中谷育
うん、よろしくね。莉緒さん!
百瀬莉緒
そしてこの子がウチの会社で専務として社内を統括している伴田リコよ。
ロコ
リコ「初めまして。専務取締役の伴田リコと申します。以後、お見知り置きを。」
中谷育
よろしくね、リコさん! ……本当にルコさんにそっくりだね……。
ロコ
リコ「まあ、私はルコの実姉ですからね。似ているのも道理かと……。」
百瀬莉緒
ところで、あなたのお名前は?
中谷育
わたしは中谷育! まだ始めたばかりだけど、ポケモントレーナーだよ!
百瀬莉緒
よろしくね、育ちゃん。トレーナー、ね。まだ小さいのに、とても勇敢なのね。羨ましいわ。
中谷育
うん……えっと、莉緒さんはポケモントレーナーじゃないの?
百瀬莉緒
あー……私も最初はトレーナーを目指していたんだけどね……。
百瀬莉緒
どうも私にはバトルのセンスが無かったみたいで、早々に諦めちゃったの。
中谷育
そうなんだ……。人によってトレーナーに向いてるかどうかは違うんだね……。
ロコ
リコ「しかし社長は持ちうるビジネスセンスを駆使し、当社を女手一つでのし上げたのですよ。」
百瀬莉緒
といっても、元はお父さんがやってた小さな小売店をコネを使って販売網を拡大しただけなのよね。
中谷育
……うーん、よく分からないけど、すごいんだね……?
ロコ
リコ「……どうやら貴方には少々難しい話のようでしたね。身内話ばかりで失礼しました。」
百瀬莉緒
あー、そうそう。これを渡そうと思ってたのに、話が脱線しちゃったのよね。ゴメンゴメン。
中谷育
……これは? リュックサック……?
ロコ
リコ「それもただのリュックサックではありません。試しに、このキズぐすりを入れてみて下さい。
中谷育
えっと、ここから……入れたよ。
ロコ
リコ「では袋を閉じて、タッチパネルから選択して…起動。もう一度リュックの蓋を開けると…、」
中谷育
あれ? さっき入れたキズぐすりがなくなってる!
ロコ
リコ「正確には“データ化”されただけです。よってこの中にはちゃんと入ってますよ。」
中谷育
そうなんだ……確かに、全然重さを感じないね!
ロコ
リコ「道具を取り出す際はこのモニターからタッチして……はい、キズぐすり。」
中谷育
ほんとだ! 消えたと思ったキズぐすりが出てきた!
ロコ
リコ「道具をデータ化するリュックサック……名付けて、」
百瀬莉緒
“四◯元カバン”!
ロコ
リコ「……違います。“バーチャルザック”です。」
中谷育
へえ……。バーチャルザックっていうんだ……。かっこいいね!
ロコ
リコ「ちなみに命名したのはこちらの開発設計主任のルコですよ。」
中谷育
そうなんだ。これ、本当にもらっていいの?
百瀬莉緒
いいのよ。ウチの研究員と荷物を組織の手から守ってくれたお礼だもの。
中谷育
わかった! ありがとう、莉緒さん!
百瀬莉緒
……出来ればもっとお話がしたいけど、あいにく次のスケジュールが迫ってるのよね……。
中谷育
じゃあここでお別れだね! 次はポケモンジムだね、桃子ちゃん!
中谷育
桃子「そうね。……桃子からも、本日はお時間をいただきありがとうございました。」
ロコ
リコ「どういたしまして。宜しければ、私が玄関口まで案内してあげましょう。」
中谷育
育・桃子「はーい!」

(台詞数: 50)