ロコ
ルコ「はい、到着! ここがカナズミシティだよ!」
中谷育
すごい……! ミシロタウンやコトキタウンよりも全然おっきい!
周防桃子
そりゃ、ウチの町と比較したら規模の差は歴然だよね……。
ロコ
ルコ「この町はね、住民たちの希望でちょっと変わった作りになってるんだよ。」
中谷育
えっと、どんな……?
ロコ
ルコ「ほら、周りを見渡してみなよ! どの建物も石材がベースになってるでしょ?」
中谷育
ほんとだ……! あっちもこっちも石で出来てる……!
ロコ
ルコ「元々ここは、ポケモンが住み着いていた大きな岩場を開発して作られた町だからね。」
ロコ
ルコ「元からここにいたポケモンに敬意と感謝を込めて、その名残りを残そうって感じだとか。」
中谷育
へえ……そうなんだ。よく分からないけど、深い話なんだね……!
周防桃子
自然と科学の融合、とはよく言ったものだよね。
ロコ
ルコ「完全に科学一筋の私が言っても説得力皆無だけどね……。」
ロコ
ルコ「ああそれと、この町にはウチ以外にもう一つ、ホウエン地方が誇る大企業があるんだよね。」
中谷育
え? ルコさんのいる会社以外にもう一つ大きな会社があるの?
ロコ
ルコ「そうそう、ゼネコン……建設会社なんだけど、本社がここカナズミシティにあるんだ。」
中谷育
へえ、そうなんだ……。
ロコ
ルコ「3年前、無人島を開発して大型バトル施設を完成させたって話は知ってるかな?」
周防桃子
桃子はニュースでも見たし、お父さんが特別招待されたから直接訪問もしたけどね。
ロコ
ルコ「その際にメインで着手したのがこの町にあるあの建設会社なんだよね。」
中谷育
へえ……。すごいんだね……!
ロコ
ルコ「今は……この先でトンネル工事に着手してるみたい。完成するのは少し先らしいけど……。」
周防桃子
確か、完成したらシダケタウンとの往復が可能になるんだよね?
中谷育
シダケタウン……可憐さんの実家がある町だね! そのうちあいさつに行こうよ、桃子ちゃん!
周防桃子
そうね。もしかしたら恵美さんも来てるかもしれないし。
ロコ
ルコ「それと、この町にはポケモンジムがあるんだけど、育ちゃんは知ってるかな?」
中谷育
そっか、この町に最初のポケモンジムが……! それで、そのジムのリーダーってどんな人なの?
ロコ
ルコ「それがね、そのジムリーダーは、この町の建設会社の社長の娘さんなんだって。」
中谷育
建設会社の……? 怖い人なのかな……? 桃子ちゃん、会ったことあるなら知ってるよね?
周防桃子
……そういうのは自分の目で確かめるものだよ、トレーナーさん♪
中谷育
うぅ、桃子ちゃんのいじわる……。
ロコ
ルコ「まあ、聞くより実際に見てみた方が楽しみはあるかもね。」
中谷育
怖い人じゃありませんように……。優しい人でありますように……!
ロコ
ルコ「……到着まではもう少しかな。他に何か聞きたいことある?」
中谷育
聞きたいこと……。あっ、そうだ! ルコさんの会社では、なにを作ってるの?
ロコ
ルコ「……ウチでは色んな物を作ってるけど、特に力を入れてるのがトレーナー御用の道具かな。」
ロコ
ルコ「ポケモン用の薬に栄養剤、モンスターボール、その他細々としたものも含めて……。」
ロコ
ルコ「みーんな、ウチの会社で開発・提供してるものなんだよ!」
中谷育
すごい……! じゃあ、もしかしてホウエン中にお店を持ってるの……?
ロコ
ルコ「そうだよ。ホウエン中にあるショップもウチの傘下だからね。」
周防桃子
……それと、可奈さんの行商もそっちの傘下なんだよね?
ロコ
ルコ「そうそう! あの子に商品を仕入れてるのもウチなんだよね!」
中谷育
可奈ちゃんもルコさんの会社の仲間だったんだ……! 顔が広いんだね……!
ロコ
ルコ「そりゃあもう、ウチは研究開発と小売ではダントツナンバーワンですから! ドヤァ!」
周防桃子
………なんか我が物顔で言ってるみたいだけど、ルコさんっていち研究員に過ぎないんだよね?
ロコ
ルコ「……ま、まあそこはご愛嬌ってことで……。私も開発に携わってる研究員だし……。」
ロコ
ルコ「……あれこれ話してるうちに到着したよ。ここが、私が勤めてる企業の本社ビルね。」
中谷育
わあ……すっごく大きい……! こんなに高い建物、はじめて見た……!
周防桃子
そっか……。育はこういう大きな町にはほとんど縁がなかったんだよね……。
ロコ
ルコ「では、助けて頂いたお礼にご招待いたしましょう。」
ロコ
ルコ「では、助けて頂いたお礼にご招待いたしましょう。……モモセコーポレーションへ。」
(台詞数: 50)