ロコ
ルコ「お待たせ! ふーっ、やっぱこの格好が一番だね!」
中谷育
あの、さっきの白衣は……?
ロコ
ルコ「ああ、ホワイトコートならこのマイバッグにイン……」
ロコ
ルコ「ああ、ホワイトコートならこのマイバッグにイン……じゃない、このカバンに入れたよ。」
周防桃子
……何? 今の横文字混じりの喋り方は……?
ロコ
ルコ「いやゴメンゴメン。妹がこんな喋り方してるもんだから、たまに出ちゃうんだよね。」
中谷育
いもうと……? ルコさん、何人姉妹なの?
ロコ
ルコ「ウチは3人姉妹だよ。姉のリコに、妹のロコ。私はその間にいる次女ってわけ。」
中谷育
へえ、そうなんだ! それで、みんなそれぞれなにをしているの?
ロコ
ルコ「リコ姉はウチの会社では専務……社長の手助けや社内全般のまとめ役をしてるんだよ。」
ロコ
ルコ「それと、ロコは遠くの町……トクサネシティって所で宇宙開発の研究をやってるんだ。」
中谷育
2人ともすごいんだね……! それでルコさんも研究員なんだよね?
ロコ
ルコ「そうそう。ウチでは生活に役立つ日用品やトレーナー御用の道具を開発してるんだよ。」
周防桃子
……2人とも話してるところ悪いけど、こっちはそろそろ森を出たいんだよね。
ロコ
ルコ「ああゴメンゴメン。つい夢中になっちゃって。じゃあ私が出口まで案内してあげるよ。」
中谷育
わかった! ありがとう、ルコさん!
ロコ
ルコ「いいって。さっき助けてくれたお礼も兼ねてるし。ところで、キミの名前は?」
中谷育
わたしは中谷育。よろしくね、ルコさん。
ロコ
ルコ「育ちゃん、ね。改めて、よろしくね!」
周防桃子
桃子は……研究室で何度か顔合わせしてるから覚えてるよね。
ロコ
ルコ「モチのロンだよ、桃子ちゃん! スオウ博士はウチにも多大な協力をしてくれてるからね。」
中谷育
桃子ちゃんのおとうさん、思ったより顔が広いんだね……。
周防桃子
まあ、ホウエン地方の科学者で桃子のお父さんを知らない人は居ないくらい有名だからね。
ロコ
ルコ「他にも、スオウ博士は各地のジムやホウエンリーグにも顔が効く人だからね。」
中谷育
すごい……。そんな人が身近にいたなんて……!
周防桃子
お父さんに連れられてあっちこっち行ってた桃子としては別にどうも思わないけどね。
ロコ
ルコ「桃子ちゃん、小さい頃から博士につきっきりで各地を回ってたよね。博士が言ってたよ。」
周防桃子
またお父さんは余計なこと言って……。自慢の娘だ、って言いたいのは分かるけどさ。
ロコ
ルコ「……何だかんだお喋りしてるうちに、出口が見えてきたね。」
中谷育
ほんとだ。ちょっとまぶしいね……。
ロコ
ルコ「少し経てばノープロブレム! ここから道なりに行けばカナズミシティだよ!レッツゴー!」
中谷育
れっつごー! わーい!
周防桃子
………はあ。先が思いやられるよ……。
中谷育
【トウカのもり 別サイド】
中谷育
??『……こちらA班。戦闘役が敗北し逃走。例の荷物の奪還ミッションは失敗です。』
中谷育
??『……さほど問題ない、ですか? ではあちらのプランが動き出したと……。』
中谷育
??『……ではこちらも準備が出来次第、撤収いたします。それでは。』
中谷育
??「…………………。」
中谷育
??「はぁ……組織の任務とはいえ、何であんなザコの御守りをしなきゃいけなかったの……。」
中谷育
??「見張り役も面倒だったし、放り出してきちゃった。あはは☆」
中谷育
??「任務は失敗だったけど、思わぬ収穫が手に入ったからいいや。」
中谷育
??「あの黒髪の子……ちょっと興味がわいてきちゃった。もしかしたら私たちの……。」
中谷育
??「……ううん、さすがにちょっと考え過ぎかな。何にしろ、今後の動向に期待だね。」
中谷育
??「…………………。」
中谷育
??「プランは今のところ順調。このまま上手くいくといいけど……。」
中谷育
??「ううん、絶対に成功させなきゃだよね。そのための組織なんだから……。」
中谷育
??「……私が世界を救う。他の誰でもない、私の手で……!」
(台詞数: 47)