百瀬莉緒
で、どうだった?
ロコ
なんというか、ユニークでハッピーなガールでした……でも。
ロコ
やっぱり、わかりませんでした。
百瀬莉緒
あら、そう?
ロコ
約束です!教えてプリーズ!どうして……
ロコ
この街の人達は皆して、あの子達のハウスをあんなビッグなフェンスで閉じ込めようと?
ロコ
それじゃああの子達、星屑ロンリネスです。
ロコ
ユーが来るのも、楽しみにしていました!
百瀬莉緒
……そう、意外だわ。結構からかってばっかりいたつもりだけど。
百瀬莉緒
ま、約束は約束。ちゃんと教えてあげるわよ。って言ってもややこしいんだけどね?
百瀬莉緒
えーと、あの姉妹のお父さん、って言えば良いのかな?何か賢いけど結構変わり者だったのよ。
百瀬莉緒
そもそも他の人との関係も良くなくて……あ、でも家はちゃんと街の中にあったわよ。
百瀬莉緒
で、ある時この街に大変な災害?が起こって皆てんてこまい。存亡の危機までいったとか。
ロコ
なんかアバウト過ぎませんか?
百瀬莉緒
街の人達は色々解決策を考えたけど全部ダメで、結局その賢い変わり者さんに頼み込んだのよ。
ロコ
あの、その変わり者さんって何をしてるパーソン?
百瀬莉緒
さあ?とにかく、都合のいい話よね。でもその変わり者さんは愚痴りながらも何日もかけて、
百瀬莉緒
街を救える方法を考えたのよ。そりゃあもう、誰も考えつかない様な技術を使ってね。
百瀬莉緒
でまあ、その「方法」こそがあの姉妹なんだけど。当時の人達には受け入れられなかったのよね。
百瀬莉緒
……その変わり者さんはその日から悪者に変わって、姉妹と一緒に街ハズレの方に逃げていったの。
ロコ
追い出しちゃったんですか?でもそれじゃあ、街のデッドオアアライブは……
百瀬莉緒
さあ?でも今あるんだから何か大丈夫だったんでしょ。それからその人たちはあそこに住んでると。
百瀬莉緒
ちゃんちゃん♪
ロコ
ウェイトウェイト!それと柵となんの関係が!それにダディらしき人もノーでしたよ!
百瀬莉緒
……今のが、私のおばあちゃんから聞いた話。
ロコ
……ワッツ?
百瀬莉緒
おばあちゃんはそのまたおばあちゃんから聞いたらしいわ。それから代々私の家計が……
百瀬莉緒
あの子らの面倒を見る事になってるのよ。
ロコ
それって……どういう事ですか?
百瀬莉緒
……罪滅ぼし?まあ、私のご先祖が誰であの子らとどんな関係なのかは聞いてないけど。
百瀬莉緒
子孫に尻拭いさせるのも迷惑な話よね?まあ、私はあの子ら好きだから良いんだけど。
ロコ
じゃあ、何で閉じ込めるんですか?その話がトゥルーなら、ずっと寂しいはずです!
百瀬莉緒
ロコちゃん、あのシスターズのお姉さんの方、どうしてた?
ロコ
え、ロコが行った時は……ずっと、スリーピングでした。
百瀬莉緒
そう。じゃあ妹の方は?元気だった?
ロコ
ファイン……じゃなかったかもしれません。なんだかすぐスリーピングしたり、すぐフォゲったり…
百瀬莉緒
……勿論、これは私達の本当に勝手な我が儘で、全く正しくないのかもしれない。
百瀬莉緒
あの子らを閉じ込める事で、過去の罪から逃れようとしているだけかもしれない。でもね。
百瀬莉緒
あの子らが私達と違うからこそ、一緒にいられないからこそ……
百瀬莉緒
最期まで、最期が終わってからも、ずっと変わらずにいて欲しい。ずっと静かでいて欲しい。
百瀬莉緒
私や、私の子どもや孫が生きてる内は良い。でも、ずっと見ていられないかもしれない。
百瀬莉緒
……って、言えば言うほど、本当に酷い話よね。我ながら。
ロコ
あの、じゃあ何でロコを会わせたんですか?ロコがもしバッドなパーソンだったら……
百瀬莉緒
ねえ、あの子、とってもいい子だったでしょ?この街の人間じゃない、旅人のあなたから見ても。
ロコ
……いえす。すぐ、フレンドになれました。とっても、とっても優しくて、いい子です。
百瀬莉緒
もし良ければ、覚えていて欲しいの。昔の人が勝手に作ったしがらみに捕らわれてない、あなたに。
ロコ
わ、忘れません!ロコ、フレンドの事は絶対フォーエバーリメンバーです!
百瀬莉緒
……あの子らはね、今きっとベッドの中でとても幸せな夢を見ているの。
百瀬莉緒
お父さんと3人で、他の人が知らないくらいの笑顔で。3人だけで。
百瀬莉緒
ずっと、あの柵の中で、ずっと。
(台詞数: 50)