如月千早
私には歌しか無い、他の物はいらない……
如月千早
かつての私はそうだった……いや、そう思い込んでいた……
如月千早
でもそれは間違いだった、プロデューサーと親交を深め、両親の離別を乗り越え……
如月千早
いつしか歌に縛られていた私は消え、純粋に歌が好きだと言う気持ちを取り戻せた……
如月千早
トップアイドルと呼ばれるようになった私は思う、成長した私はどんな歌が紡げるのだろう……
如月千早
大切な仲間や大切なプロデューサーと一緒に紡ぐ歌はどんなに素晴らしいのだろうと……
如月千早
……私には歌しか無い、他の物はいらない……
如月千早
先程までの絶頂は夢だったのか、いつの間にか私は歌に縛られた小娘に逆戻りしていた……
如月千早
何千回、何万回歌に縛られない境地に至っても次の日にはまた元の木阿弥……
如月千早
幸せな夢を見れば見る程自分の小ささが嫌になる……歌に縛られた私への当てつけなのだろうか
如月千早
……そんなある日、事務所に一人の後輩が入った、彼女は星井美希と言った
如月千早
極端にマイペースな彼女には手を焼いたが、自分を慕ってくれて悪い気はしない……
如月千早
少しの間、私はお姉ちゃんに戻れたようだった、と言うのは言い過ぎだろうか……
如月千早
彼女が突如ライバル事務所に移籍して敵対した事もあったが、まあその話は良いだろう……
如月千早
また、律子のいとこと言う少女と対決した事もあった…彼女は初めて披露する新曲で勝負を仕掛けた
如月千早
結果は私の勝ち……とは言え少しでも気を抜けば結果は逆転していたかも知れない……
如月千早
まあ、彼女が本当は彼だった事には驚いたが、元気な後輩と競いあえる私は幸せだ……
如月千早
後輩にも恵まれ、歌に縛られなくなった私はどんな歌を歌えるだろう……
如月千早
……私には歌しか無い、他の物はいらない……
如月千早
光陰矢の如しとは良く言った物だ、何の成長も感じないままいつの間にか一年が経っていた……
如月千早
そんな私の前に遅まきながら現れたプロデューサーは私を導いて成長させてくれた……
如月千早
彼の導きでなら私は新しい境地に行ける……そう思っていた……
如月千早
ある日、彼はハリウッドへ私を置いて旅立つと言い出した……
如月千早
彼に依存していたのだろう……極度のショックで私は声を失ってしまった……
如月千早
歌の無い私になど何の価値も無い……しかし、彼と再開する事で私は声を取り戻した……
如月千早
これでまた歌える……新しい私の歌声はどんな歌を歌えるのだろう……
如月千早
……私には歌しか無い、他の物などいらない……
如月千早
またいつもの様な夢だと思ったら今度は夢と様子が違う……
如月千早
私の前現れたプロデューサーは夢で見た彼よりも好青年だった様に思う……
如月千早
大筋は夢と変わらず、私が歌を失ったのは夢よりもずっと早かった……
如月千早
だが、私は仲間たちの導きで歌を取り戻す事が出来た……
如月千早
これで弟との、自分との約束を果たす事ができる……
如月千早
その後、アリーナライブで後輩と交流する事があった……
如月千早
かつての私達のようにもがき、這い上がる彼女たちに先輩らしい事が出来ただろうか……
如月千早
でも、春香を信じた選択は正しかったと思う……彼女の言葉は、私達全員で培った言葉だ……
如月千早
やっと成長のその先へ行けた私の声はどんな歌を紡げるのだろうか……
如月千早
……私には全てがある、歌に囚われる必要は無い……
如月千早
また夢を見た、そう思っていたらそこには歌に縛られる事の無い私がいた……
如月千早
どうやって成長したのかいまいち実感はわかないが、新たな劇場と後輩達と共に紡いで行きたい……
如月千早
これが何万回と夢に見てついに歌えなかった私の新たな歌声……成長の証……
如月千早
曲の名は……Just be myself!!
如月千早
…………夢、か……とびきりの悪夢を見た気分だわ……
如月千早
私には歌しか無い、他の物などいらない……
(台詞数: 43)