ロコ
ふう……全然着かないじゃないですか。海。
ロコ
言ってる間に辺りは暗くなってるし、もしかしてこのまま野宿……
ロコ
は、ロコにはまだハイハードル!どこかに宿でもあればいいんですけど。
ロコ
でもって今度はお客を途中でリリースする感じのノー責任系じゃないホテルがいいなあ……
ロコ
……もしかして、このまま暗くなるとイオリの言ってたゴースト的なのが出てきたりして……
エミリー
もし。
ロコ
でででででででででででで!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エミリー
あら、驚かせてしまってすみません。困っていそうでしたので。
ロコ
グッドイブニング!ちなみにいまのは田楽ポテトと言おうとしただけで決してサプライズしたのでは
エミリー
宿をお探しでしたら、一緒に向いませんか?私もそちらへ向かうところなので……
ロコ
ワオ!これは渡りにボート!是非お願いプリーズ。
ロコ
あ、遅れましたがマイネームイズロコです。
エミリー
まあ、これはご丁寧に。私は……
エミリー
……
ロコ
……私は?
エミリー
はて、何でしたっけ。
ロコ
いやロコに聞かれても。
エミリー
申し訳ございません。故郷からずっと歩いてきたので頭の具合が……きっと抹茶が足りないんです。
ロコ
まあそう言う事もあるんだろうなー。って感じでアンダスタンしときます。で、ユーも海へ?
エミリー
海……、そう、その通りです。東の門から出て二つの山を越え、峠の茶屋で休憩してから橋を渡り、
エミリー
無人の小屋で天露を荒野を越えると暗い森があり、その先の宿屋で一泊して朝早くに出ればお昼には
ロコ
ストップ!なんか詳しいようでざっくりした説明ノーアンダスタンなんですが!
エミリー
ご主人様がいつも話していました。そうして海の都に赴いた事があると。
ロコ
ご主人様?
エミリー
はい、私の大切な人です。この旅は、ご主人様の想い出を辿る旅なんです。
ロコ
ワオ!トラベル感あって良いですね。それで、海に着いたらその後は?
エミリー
……その後、は……全く思慮していませんでし……きゃあ!
ロコ
あ、大丈夫ですか?ここら辺滑りやすいから足元ビーキャホーですよ。
エミリー
申し訳御座いません。目から餡が漏れて視界が……
ロコ
言い訳の世界観がよくわからないです!
エミリー
きっと、あまり時間が無いと言う事でしょう。ご主人様と離れてしまってから随分経ちましたから。
エミリー
でも、もう少しでたどり着けます。もう少しでご主人様の想い出に近づけます。
ロコ
……なんだか随分愛されてますね。ご主人様。
エミリー
それはもう。ですが、もうご主人様の未来に立ち会う事が出来なくなってしまったので、
エミリー
こうして過去を感じるしか無くなってしまったのですけれど。
ロコ
……
エミリー
さて、着きましたよ。ここが最後の休憩地点となるお宿です。
ロコ
ワオ!話してるとすぐですね!早速チェックインしちゃいましょう!
エミリー
ええ、ここの料理がとても美味しいといつもおっしゃって……
エミリー
……
ロコ
あの、時々途中で話やめるのはなんなんですか?
エミリー
誰が、おっしゃってたんでしょうか……
ロコ
え、ご主人様じゃないんですか?
エミリー
ええ……そうです。ご主人様……私の大切な人が……
エミリー
……
ロコ
……大丈夫ですか?
エミリー
申し訳御座いません。私はこのまま都へ向かいますので、これにて失礼します。
ロコ
え!それはデンジャラスですよ!もうすっかり暗いし、それにコンディション悪いんじゃ……
エミリー
申し訳御座いません。思ったより時間が無い様なので。お話、とても楽しかったです。
エミリー
それでは、ごきげんよう。
(台詞数: 50)