矢吹可奈
いや、『最初に模擬刀の一撃があった』とは考えられないんじゃないかな…。
矢吹可奈
というより、あの模擬刀自体が犯行に使われてないと思うんだ。
ロコ
え＂っ…ロコのアイデア全否定…?
七尾百合子
このみ「模擬刀が犯行に使われていないと言える根拠…聞いてもいい?」
矢吹可奈
あの模擬刀ってすごく金箔が剥がれやすくなってて、ちょっと触っただけで手に付いちゃうんです。
矢吹可奈
体育館から持ち出す時も結構大変だったんですよ。静香ちゃんも覚えてるでしょ?
ロコ
静香「そうだったわね。未来が素手で触っちゃったから、金箔がべったり手に付いちゃって…」
矢吹可奈
あの模擬刀で誰かを叩いたら、間違いなく叩いた部分に金箔が付いちゃうはずなんです。
矢吹可奈
でも、未来ちゃんの体のどこにも金箔は付いていなかった…。
七尾百合子
昴「第一、気絶するくらい思い切りぶっ叩いたら、金箔どころか傷跡も残りそうだよな」
矢吹可奈
風花「私も未来ちゃんの体を見させてもらったけど、どこにも金箔や打撃痕は見当たらなかったよ」
ロコ
あああ…どんどん否定要素が挙がっていくぅ……
矢吹可奈
模擬刀の方も、金箔が剥がれていたのは持ち手の部分だけで、他は綺麗なままだったんです。
矢吹可奈
だから、あの模擬刀が犯行に使われた可能性は…
七尾百合子
《スキエンティア・エスト・ポテンティア!!》
七尾百合子
いや、それはおかしいよ。
矢吹可奈
えっ…お、おかしいって何が…?
七尾百合子
だから、他に見落としてる可能性があるんじゃないかって事だよ!
七尾百合子
【反論ショーダウン 開始】
七尾百合子
模擬刀の金箔が剥がれやすいのはいいとしても…
七尾百合子
それが未来ちゃんの体に付いてないからって…
七尾百合子
模擬刀が 使われてないなんて 言えないんじゃない?
七尾百合子
だって、もし未来ちゃんの体に金箔が付いても…
七尾百合子
タオルか何かで金箔を拭ってしまえば…
七尾百合子
後には証拠が残らないでしょ?
矢吹可奈
(言葉が刺さる…正面からの反論がこんなに痛いものだなんて…)
矢吹可奈
(でも…ここで引く訳にはいかない!)
矢吹可奈
あの金箔は、一度こびり付いたらなかなか取れないんだ。
矢吹可奈
タオルを使っても、綺麗さっぱり拭い取る事は出来ないはずだよ!
七尾百合子
なら、もっと簡単な方法を使えばいいよね?
七尾百合子
犯行現場は『シャワールーム』だったんだから…
七尾百合子
金箔を『洗い流す』事くらい造作もないはず…
矢吹可奈
《その言葉、斬らせてもらうよ!!》
(台詞数: 33)