如月千早
─オレはマンションのお世話になった住人に挨拶をし終わり部屋に戻って来ていた。─
如月千早
透「さてと....そろそろ行かないとな....」
如月千早
「もう、行くんですか?」
如月千早
透「ありゃ?....そー言うちーたんは仕事じゃないのか?」
如月千早
「私はまだ仕事じゃないので....せめて春香達の代わりに見送りしようと....。」
如月千早
透「そうか....そう言えばハルちゃん達はもう仕事だっけか....なるほど....。」
如月千早
透「さてはこのオレちゃんに惚れてる!ってわけだな?」
如月千早
「いえ....そういう訳じゃなくてただ私はあなたにお礼を....」
如月千早
透「でもゴメンね~♪オレの『初めて』はハルちゃんに捧げちゃったんだ♪」
如月千早
透「昨日は激しかったよ....ちーたんの横なのにも関わらずハルちゃんがオレの尻に....」
如月千早
「ちょ....何言ってるんですか...春香でそんな不潔な妄想をするなんて!」
如月千早
透「オレの尻にあんなにぶっといモノを...正直壊れそうだった....。」
如月千早
透「結局それは夢だったんだけど....女王様オーラの春閣下は強烈だった....。」
如月千早
「....どっちみちサイテーです....。」
如月千早
透「安心してくれよ、ただ土下座してムチで叩かれるっていう好みじゃないプレイだったから!」
如月千早
「....興味ありませんよ。そんな趣味がどうこうだなんて....」
如月千早
透「ちーたんは冷たいねぇ。ますます口説こうと思うじゃないか。」
如月千早
透「....ちーたんよ、最後の頼みがあるんだけど....いいか?」
如月千早
「....いきなりかしこまって....何ですか?」
如月千早
─オレはさっき部屋で見つけた4つの箱をトランクケースから取り出した。─
如月千早
透「ちーたん、後ろむーいて!」
如月千早
「...わかりました....変なことしないで下さいよ?」
如月千早
─ちーたんが後ろを向いた瞬間にオレはその綺麗な首に手を回し....─
如月千早
「ちょっと、何で後ろから....放してください!」
如月千早
透「ちょ、あともう少しだから....よし!」
如月千早
「夏木さん....これって....!」
如月千早
透「うん、やっぱりオレの思ったとおりだ。スゲェ似合ってる!」
如月千早
─オレはちーたんの首にかけたネックレスを見てそう言った。─
如月千早
「でも、このネックレス....高かったんじゃないですか?」
如月千早
透「高かったさ....未来の歌姫様に似合うものをわざわざ海外から取り寄せたんだから。」
如月千早
「夏木さん....どうして私にそこまでしてくれたんですか?」
如月千早
透「何でって....こんな美少女がオレの友達だということに感謝してるからだよ。」
如月千早
「友達....私と夏木さんがですか?」
如月千早
透「そ、だから夏木さんって言うのはもうダメ~♪オーケー?」
如月千早
「わかったわ....透。」
如月千早
透「....ありがとう。残りの3つはアイツらに渡しておいて....」
如月千早
「いえ、春香達に会った時にあなたが渡してあげて。きっとすぐに会えるから。」
如月千早
透「そうか....んじゃ、そろそろ行ってくるわ!」
如月千早
「私も....次にあなたに会える日を楽しみにしてるわ。....だから、」
如月千早
「行ってらっしゃい。....透。」
如月千早
透「....また会おうな。千早!」
如月千早
─オレは千早に背を歩きだした。そしてもう一度、振り返り手を振った。─
如月千早
─彼女の綺麗な首に彼女にプレゼントしたネックレスがキラキラと輝いていた。─
(台詞数: 43)