真壁瑞希
お帰りなさい、百合。
七尾百合子
ただい……うっ、
高山紗代子
大丈夫なの?
七尾百合子
うん、衝撃で体が軋みをあげてるだけ……外傷は無いよ。
高山紗代子
そう?…………なら良いけど。
真壁瑞希
しかし、一撃でスーツで防げないダメージとは……恐ろしい子ですね。
七尾百合子
……うん……
高山紗代子
……どうしたの百合。歯切れが悪いけど。
七尾百合子
……変に聞こえたらゴメンね。あの子、今まで戦ってきた相手と何か違う、と思う。
高山紗代子
違うって……どこが?
七尾百合子
んとね、なんと言うか……
真壁瑞希
戦う、って感じじゃ無いんでしょ?
七尾百合子
そう、でも相手を傷つけることに楽しみを見いだしてない。
七尾百合子
本当に、“遊んでる”感じだった。
高山紗代子
……でもデストルドーなんだよ、敵なんだよ?
七尾百合子
それは分かってる!
七尾百合子
それは分かってる!……からなおのこと考えさせられるって言うか。
七尾百合子
……因みにお姉ちゃん、今回の被害に関しては?爆発音はしてたけど。
真壁瑞希
……残された跡から考えると、街の破壊はリョナールが行ったものね。手口が同じ……
七尾百合子
……ねぇ、私はどうしたら良いかな?
高山紗代子
何を悩むのよ、敵は倒さなくちゃ!
七尾百合子
……分かってるんだよ……
真壁瑞希
…………
真壁瑞希
百合。あなた、しばらくパトロールを休みなさい。
七尾百合子
えぇっ!
真壁瑞希
迷いのある貴方が再び相手をすれば、今回のようなダメージだけじゃ済まなくなるわ。
七尾百合子
でも!
真壁瑞希
ならその答えを持ってきなさい。それまでは杏里ちゃんにパトロールに出てもらう。
七尾百合子
…………分かった。
真壁瑞希
一応、その話は皆に共有させるわ。不意打ちの警戒と共にね。
真壁瑞希
判断は……相対した人それぞれで。
(台詞数: 31)