七尾百合子
紬さん、どうされたんですか?
高山紗代子
どうやら電車の乗り換えがうまくいかなかったみたい……。
七尾百合子
うう……みんなの家から近いと思ってお店集合にしたんですけど。
七尾百合子
こうなるんだったら、事務所集合にしておくべきでした。
高山紗代子
でも、自分のために集合場所を事務所にしたって気づいたら、紬ちゃん、どう感じると思う?
七尾百合子
……
七尾百合子
容易に想像できますね。
高山紗代子
だから、集合場所をお店にした百合子の考えは間違ってないよ。安心して。
七尾百合子
ありがとう、ございます。
七尾百合子
ありがとう、ございます。……あっ!
七尾百合子
エミリーちゃんです!今、紬さんと合流しました、ってメッセージが!
高山紗代子
ホント!じゃあ、大丈夫だね。
高山紗代子
あれ?でも、エミリーちゃんの家って紬ちゃんのマンションとは全然違う方向だよね?
七尾百合子
確かに。もしかして、乗り換えがうまくいかなかったって、そういう……。
高山紗代子
な、何はともあれ、紬ちゃんも来られそうで良かった。
七尾百合子
そ、そうですね!これで無事に「765プロ和菓子党歓迎会」が開けます!
高山紗代子
気に入ってくれるといいね、このお店。あずささんに教えてもらったんでしょ?
七尾百合子
はい、だから間違いないと思います。それに紬さんの好みもリサーチ済みですから!この通り!
高山紗代子
へー……あんみつが好きなんだ。
七尾百合子
他にも練りきりとか羊羹とか。和菓子党に入党するにこれ以上ない人材ですよ!
高山紗代子
よく調べてあるね。どうやったの?紬ちゃんに直接聞いたら怪しまれそうだけど。
七尾百合子
まさにそのとおりでして……。でも、亜美ちゃん真美ちゃんが紬さんの好みなら知ってるよって。
高山紗代子
へぇ、紬ちゃんって亜美ちゃん真美ちゃんと仲がいいんだね。ちょっと意外かも。
七尾百合子
でも、紬さんに2人と仲がいいんですねって聞いてみたら、不思議な顔をされたんですよね。
高山紗代子
……あとで2人に話を聞いてみたほうがいいかもしれないね。
七尾百合子
どうしてですか?
高山紗代子
だって、亜美ちゃん真美ちゃんだよ?もしかしたら、変な方法で紬ちゃんの好みを知ったんじゃ。
七尾百合子
まさか!
七尾百合子
まさか!……とは言えないですね。なんと言ったっていたずら好きの2人ですし。
七尾百合子
それに……紬さん、私が言うのもなんですがところどころ抜けてますし。
高山紗代子
だからこそ、765プロ和菓子党の先輩として助けてあげないとね、百合子。
七尾百合子
はい!
七尾百合子
……あっ、エミリーちゃんからメッセージが来ました!駅に着いたみたいです。
高山紗代子
えっ、もう!?さっき電車の中でエミリーちゃんと合流したんだよね。
七尾百合子
そう、ですよね?ちょっと聞いてみますね。えっと、は、や、い、ね。っと。送信。
七尾百合子
あ、返ってきまし……ええええっ!!
高山紗代子
ゆ、百合子、声が大きい!お店に響いちゃってる!
七尾百合子
あ、すみません……。で、でも、これを見てください!
高山紗代子
えーっと、「実は、電車の中であずささんとお会いしまして……」って、ええっ!
七尾百合子
エミリーちゃんと紬さん、断り切れなかったみたいですね……。
高山紗代子
と、とりあえず電話して……つながらない!?電波が届かないって、東京のど真ん中なのに!?
七尾百合子
エミリーちゃんもダメです!もう日本から出てしまっているんじゃ……。
高山紗代子
どうしよう……とりあえず律子さんに……あっ、紬ちゃんからメッセージが。
七尾百合子
紬さんは何と!?
高山紗代子
「東京、なんなん……」だって。
七尾百合子
(その後、2人は偶然宇宙をさまよっていた茜ちゃんと麗花さんによって救出されました)
七尾百合子
(カフェに着いた紬さんはずっと「なんなん……」と呟いていて、見るに堪えない状態で……)
七尾百合子
(でも、豪勢贅沢白玉餡蜜を口にすると、いつもの凛とした紬さんに戻ったんですよ!)
七尾百合子
(和菓子って凄いですね!)
七尾百合子
(ちなみに、あずささんを探しに行った茜ちゃんがしばらく戻ってこなかったのは別のお話です)
(台詞数: 50)