Interlude out
BGM
空想文学少女
脚本家
てるつー
投稿日時
2017-10-13 19:23:23

脚本家コメント
オチに困った三文小説

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七尾百合子
ジリリリリリリリ
七尾百合子
「……ん…」
七尾百合子
─鳴り響く電子音に導かれ、浮上する意識/世界。
七尾百合子
脳に突き刺さるような無機質なアラームには、気が滅入ってしまいます
七尾百合子
とは言え、融通の効かない携帯電話のことです
七尾百合子
きっと力尽きるまで、自分の仕事を全うするんでしょう
七尾百合子
でも。それはとても可哀想なこと。
七尾百合子
だから、私の朝一番の仕事はこの子を止めてあげることです
七尾百合子
止めた途端、消えた音に感じ入るものが無いわけではありませんが…
七尾百合子
「んッ………はぁ………」
七尾百合子
起き上がるという朝二番の仕事と同時に伸びをします
七尾百合子
悩ましげとは程遠く、色気の欠片もない吐息が漏れちゃいました
七尾百合子
─すると、再び異常を訴えてくる脳髄。
七尾百合子
…ああ。そう言えば、私は夢を見ていたのでした──
七尾百合子
──
七尾百合子
──そこは広大な砂漠。果てのないガイア。
七尾百合子
掬い上げても、指の隙間から零れ落ちる小さな星の粒子。
七尾百合子
その中央に、ただ独り佇む私。
七尾百合子
天を見上げても、太陽も窓もない穹に風は一陣も吹きません
七尾百合子
さすれば、時間感覚が崩れてしまうのは当然のこと
七尾百合子
故に、それはとても永い夢に感じました
七尾百合子
心を苛む孤独がそれを助長して、いつしか砂に呑まれてしまうのではないか?
七尾百合子
そう思う程、思考回路は荒唐無稽を極めていました。
七尾百合子
冷めていく躯と、醒めない夢
七尾百合子
私は揺れ動く曖昧と踊り、───ふと情景が断線します
七尾百合子
忽焉現に戻るも、精神旅行の辿り着いた先は不鮮明
七尾百合子
所詮夢など、そんなものなのでしょうか?
七尾百合子
いや、まだ思考が正常でないことが分かっただけ良しとしましょう
七尾百合子
起き上がって冷水で顔を洗えばいいんです
七尾百合子
そうすれば、私はいつもの「七尾百合子《リリィ・ナイト》」に戻れる筈。
七尾百合子
ゆるゆると立ち上がり、洗面所に向かう頃には頭の靄は外れていました
七尾百合子
「ふぁぁ…昨日、徹夜しちゃったからなぁ……」
七尾百合子
窓から差し込む西日。
七尾百合子
──午後4時。今日も遅めの一日が始まります

(台詞数: 34)