高山紗代子
退屈だねえ。こんな時は遊び相手が欲しくなるな。
高山紗代子
…百合子君。キミの退屈凌ぎへの努力は買うが、鼻眼鏡にハゲカツラはさすがにどうかと思うよ?
七尾百合子
してませんよ!?変な発言はやめてください。SSじゃないんです、立ち絵でバレますから!
高山紗代子
メタな発言は慎みたまえ。それより…来るよ、お客様だ。
高坂海美
失礼しますっ!あなたが探偵部部長の高山紗代子ね、さあ勝負なさい!
七尾百合子
ほんとに来た!誰ですかこの人?
高山紗代子
ミステリ研究会会長、高坂海美。自称我が校イチの美少女名探偵さ。
高坂海美
ご存知なの、それは光栄ね。なら話は早い、この問題が解けるかしら?
高坂海美
「TEST IN TEXT」「IMMORAL TAX」
高坂海美
「IPOD LINE TELL」「TENTATIVE IDEA TENDER」…どう?
七尾百合子
この学校ミステリ研究会なんてあったんだ、そっちに入れば良かった…何これ、暗号?
高坂海美
その通りよ、さあ読める?今日いっぱい時間をあげるわ、分かったらミステリ研究会の部室へ…
高山紗代子
…このゲーム。
七尾百合子
え?
高山紗代子
このゲーム、アイドルマスター。すなわちアイマス。この暗号文にはそう書いてある。
高山紗代子
もっとも、正しくは「アイドルマスター ミリオンライブ!」だがね。
高坂海美
う、嘘。今ちらっと見ただけでもう解けたっていうの!?
高山紗代子
ミステリ研究会も随分レトロな暗号を使うじゃないか、もう少し新しい物に目を向けてはどうだい?
高坂海美
ぐぬぬ…おのれ、見てなさい。次こそは私の方が名探偵だって証明してやるんだから。
高山紗代子
…探偵を名乗るなら知識の披露じゃなくもう少し推理力を働かせたまえ。こんな具合にね。
高山紗代子
まずキミの朝食はシリアル。制服に付いた欠片で分かる。髪を梳いてないね、寝坊かな?
高坂海美
なっ!?えっ、ちょっと、なんでそんな事分かるのよ…
高山紗代子
昼休みは誰かと過ごした。ハンカチの刺繍のイニシャルが違う。キミのじゃなく借り物だね?
高山紗代子
ここに来る前に図書室に寄った。カバンから見えてる今日貸出開始の小説からそれが分かる。
七尾百合子
あ、それ私も狙ってたのに!
高坂海美
…恐れ入ったわ、名探偵さん。でも負ける気はないわよ?じゃあね
高山紗代子
ふう。やれやれ騒がしい。ライバル宣言のつもりだろうが、彼女相手じゃ負ける気しないな。
七尾百合子
…さすが、ですね。まるでデュパンかホームズを見てるみたいでした。
高山紗代子
こらこら、キミまで何を言ってるんだい。まさかさっきの駄法螺を信じたのか?
高山紗代子
あんなもの推理とは呼べないよ、否定されればそれまでの単なるこじつけさ。
七尾百合子
え!?でも、高坂さんはたしかに部長の推理通りだって…
高山紗代子
種明かしをしようか。彼女は人気者だ、美少女だからね。自然取り巻きやファンも多い。
高山紗代子
中には熱狂的なのもいるのさ。おはようからおやすみまで見つめていたい、と思うようなやつがね。
七尾百合子
それってまさか、ストー…
高山紗代子
その熱狂的な輩から相談を受けたんだよ。自分でもおかしいとは分かっているのだね。
高山紗代子
何とかしたいが、いい方法はないかとね…さっきのはつまり、そいつからの情報だったのさ。
七尾百合子
分かってみれば単純ですね、まさにミステリの王道…それで、どうするんです?
高山紗代子
どうもこうもないよ、これは当事者同士、もしくは病院案件だ。探偵の出る幕じゃない。
高山紗代子
あの推理はよく考えたら変だと伝えたつもりだが…あの様子じゃ気付かないだろうね。
高山紗代子
どうやら推理力勝負は私の勝ちだね。探偵部に挑むにはまだ早かった、という所かな?
七尾百合子
いや、素直に教えてあげましょうよ。事件にでもなったらどうするんです?
高山紗代子
これも試験さ。彼女もいっぱしの探偵を気取るつもりなら、このぐらいの事は防げないとね。
七尾百合子
何もそんな。意地悪みたいな真似、しなくてもいいんじゃないですか?
高山紗代子
おいおい百合子君、先に勝負を仕掛けて来たのは向こうだよ?それにさっき言ったじゃないか。
高山紗代子
私は退屈しているんだ。遊び相手が欲しいんだよ。
(台詞数: 45)