七尾百合子
失礼します……。
馬場このみ
はい百合子ちゃん、いらっしゃい。
百瀬莉緒
あら、百合子ちゃん。
七尾百合子
ふ、副司令!?なんで……。
百瀬莉緒
なによー、私がここにいちゃまずいって言うの?
七尾百合子
……えっと…?
馬場このみ
あはは、仕事の時とのギャップで驚かれてるわよ。
百瀬莉緒
あらそう?まぁリラックスも大事、ってね。百合子ちゃんもちゃんと休まなきゃダメよ?
七尾百合子
は、はい……。
馬場このみ
それで百合子ちゃん、確認したいことって?
七尾百合子
はい……先の戦闘の……死傷者のことですが……。
馬場このみ
……チラッ
百瀬莉緒
……フルフル
七尾百合子
先ほど、被害者の方に、マイティセーラーのせいだ、と言われまして…。
七尾百合子
死傷者の方がどのように亡くなったのか確認したいのですが…。
馬場このみ
そうね…あれは……。
七尾百合子
大丈夫です…。事実を受け入れる覚悟はしてきました。
馬場このみ
そう……。彼女の死因は圧死、崩落したビルに潰されての死亡よ。
七尾百合子
……それって…もしかして…。ううん、もしかしなくても、私が…。
百瀬莉緒
……。
馬場このみ
百合子ちゃん、確かにあの選択は最善ではなかったかもしれない、
馬場このみ
他の選択肢もあったかもしれない。
七尾百合子
けど、実際一人の人が…!
馬場このみ
けど、あの時ヴィランを倒していなかったらもっと多くの人が被害を受けていたかもしれない。
百瀬莉緒
百合子ちゃん、私たちの使命は人を守ること、確かに理想は被害者がゼロにすることよ。
百瀬莉緒
けど、現実ではそう簡単ではない。なら次に目指すのは被害者をゼロに近づけること。
百瀬莉緒
残酷なことかもしれないけど、必要な犠牲を顧みないこともヒーローには必要よ。
七尾百合子
けど…!
百瀬莉緒
理想を追うのはいいことよ。けど、そのために現実をおろそかにしてはダメ。
七尾百合子
…………手の届かない人は、見殺しにしろと…?
百瀬莉緒
残酷だけどそれでより多くの人が救えるのなら、必要なことよ。
七尾百合子
…………。ありがとうございました…。失礼します。
馬場このみ
百合子ちゃん、気に病んじゃダメよ。あなたは多くの命を救った、それは変わらないんだから。
七尾百合子
はい、ありがとうございます…。
百瀬莉緒
…………きつく言いすぎたかしら…。
馬場このみ
遅かれ早かれ知らなきゃいけないこと…ううん、きっとわかってはいたんだと思う…。
馬場このみ
ただそれから目を背けてただけ、なんじゃないかしら…。
百瀬莉緒
……若い子に押し付けるには、重すぎる使命よね…。
馬場このみ
もっと私たちでなんとかできるといいけど…。
百瀬莉緒
瑞希ちゃんがいればまだもう少しなんとかなったかもしれないけど…。
馬場このみ
いなくなった人のことを考えても仕方ないわ。私たちも今やれることをやらないと。
百瀬莉緒
そうね、子どもが頑張ってるのに大人が先にくじけちゃ示しがつかないものね!
馬場このみ
まずは百合子ちゃんたちのメンタルケアからね…。
百瀬莉緒
サポートしかできないのは……歯がゆいわね…。
馬場このみ
サポートも大事、ほらキビキビ働く!
百瀬莉緒
はーい、っと!では、このみ姉さん、モニタリング、よろしくね。
馬場このみ
はい、副司令!
(台詞数: 47)