七尾百合子
「もう!お母さんったら!」
七尾百合子
『ははは、まぁまぁ』
七尾百合子
お、お母さんがあんなことを言うから…意識しちゃうじゃない…
七尾百合子
幸い、プロデューサーさんはそんなに気にしてないみたいだけど…
七尾百合子
むぅ、全然意識されないのもそれはそれで複雑…
七尾百合子
『ほら、今日は百合子オススメの本を読ませてくれるんだろう?』
七尾百合子
「………」
七尾百合子
「ふぅ、そうですね。じゃあ持ってくるので好きなところに座っておいてください」
七尾百合子
そうだ、今日はそれが目的で家に態々来てもらったんだった
七尾百合子
うん!ここは私のとっておきの本をプロデューサーさんに…
七尾百合子
『お、じゃあこのベットに座って…』
七尾百合子
「だ、駄目ですぅ!」
七尾百合子
恥ずかしすぎてプロデューサーさんにタックルしてしまった…
七尾百合子
『まぁ、冗談だったんだけどな?』
七尾百合子
「…へ?」
七尾百合子
た、確かにプロデューサーさんはベットの近くに立っていただけだったような…
七尾百合子
それに今の私は…
七尾百合子
『ん…百合子、男としては嬉しいんだが…』
七尾百合子
私がプロデューサーさんをベッドに押し倒している状態で…
七尾百合子
「はわわわわ…!」
七尾百合子
自分の顔が真っ赤になってるのがわかる…!
七尾百合子
…でも
七尾百合子
プロデューサーさんの温もりと匂いが…
七尾百合子
ダメ…動けない…
七尾百合子
「プロデューサーさん…」
七尾百合子
そして、私は無意識にプロデューサーさんの顔に近付いていき…
七尾百合子
『お茶とお菓子お持ちしました~』(ガチャッ)
七尾百合子
「………」
七尾百合子
『あら?あらあら、うふふ♪』
七尾百合子
『ごゆっくり~』
七尾百合子
\バタンッ/
七尾百合子
「………」
七尾百合子
「お母さぁぁぁぁぁん!!!」
七尾百合子
――――
七尾百合子
「ぜぇ…ぜぇ…!」
七尾百合子
『お、おかえり』
七尾百合子
ご、誤解を解くためにかなりの時間を使ってしまった…!
七尾百合子
お母さんは終始ニヤニヤしてたのが気になったけど…
七尾百合子
…よし、早いとこ『アレ』を渡しておこう!
七尾百合子
「あ、プロデューサーさん、ちょっと取ってほしいものがあるんですけど」
七尾百合子
そう、今日の本当の目的はこれ。プロデューサーさんにこれを渡すために用意しておいたもの
七尾百合子
「えと、丁度プロデューサーさんの後ろにある一番上の引き出しです」
七尾百合子
『んー、どれどれ?』
七尾百合子
えへへ、プロデューサーさん喜んでくれるかな?
七尾百合子
『ん?なんだこの布…あ』
七尾百合子
え?布?私が入れてたのは可愛い紙の栞の筈…
七尾百合子
プロデューサーさんが広げたものは、私のお気に入りの白い…
七尾百合子
「きゃあああああああっ!?」
七尾百合子
『あ、箪笥の中身入れ替えといたわよ』(ガチャッ)
七尾百合子
「お母さぁぁぁぁぁん!!!」
(台詞数: 50)