永吉昴
あのさ
七尾百合子
はい?
永吉昴
その「お月見」って・・・何するんだ?
七尾百合子
なにって・・・そりゃ見るんですよ
永吉昴
月を?・・・それでおしまい?
七尾百合子
まあ、その・・・お団子たべたり?
永吉昴
月を見て、お団子食べて・・・そんだけ?
七尾百合子
そんだけです
永吉昴
なんだ、なんかつまんねぇ行事な。
七尾百合子
その、おもしろいかどうかは分からないですけど
七尾百合子
一説によると、収穫を祝い、神様に感謝するんだそうです
永吉昴
月が?神様?
七尾百合子
まあ、そんなもんです。昔の人の考えですから。
永吉昴
んー、収穫を祝うって言ってもなぁ・・・あんまり俺たちに関係ないしな
七尾百合子
あー、でもでもおしゃべりしながら甘い物を食べるって
七尾百合子
なんか、楽しそうじゃないですか?
永吉昴
うん、まあな。
七尾百合子
でしょでしょ!
永吉昴
でも、別にお月見じゃなくてもいつでもできるしな!別に今日でもいいし。
七尾百合子
いやまあ、そんなんですけど。
七尾百合子
その・・・ロマンですよロマン!
永吉昴
栗のことか?
七尾百合子
それはマロンです!もう、なんてベタなボケ!
永吉昴
何がロマンなんだよ
七尾百合子
月というのは神秘的なものなんです
七尾百合子
「月が綺麗ですね」と言って愛を囁いた人もいたとかいなかったとか
永吉昴
なんだそれ、まわりくどいな!
七尾百合子
それがロマンです!
永吉昴
ロマンって言っても昔ヤクルトで投げてたピッチャーしか出てこねーよ
永吉昴
いや、どうせ伝わらないからこれはスルーしてくれ。
永吉昴
じゃ、そのロマン?を感じながら、愛を囁いて、団子を食うのか?
七尾百合子
そ・・・・・・そうです。
永吉昴
ふぅむ・・・。ますます、わからないぜ。
永吉昴
別に愛なんていつだって叫べばいいじゃんな?
七尾百合子
昴さんは
永吉昴
百合子、好きだぞ。
七尾百合子
・・・いや、ホントずるいです。
七尾百合子
じゃあ、何をする日ならいいんですか?何をすれば昴さんは満足ですか!
永吉昴
いや百合子、何に怒ってるんだよ?
永吉昴
んー・・・何をする日か
永吉昴
野球?
七尾百合子
・・・もういいです。
永吉昴
そもそも・・・月に住んでるのにお月見ってのがよくわかんないんだよな
永吉昴
「地球見」をしようにも、今はもう見えないしな
七尾百合子
・・・
永吉昴
・・・んあーわかったよ、百合子!やろう!お月見やろう!
永吉昴
そうだ!映画を見ようぜ!月の出てくるやつ!昔の映画借りてきてさ!
永吉昴
そんでさ、一緒に団子を見ながらさ・・・まぁ、色々おしゃべりすればいいさ、な?
七尾百合子
・・・・・・・・・
七尾百合子
・・・もう、ホント昴さんって、ずるいです。
(台詞数: 50)