篠宮可憐
だ、誰ですかあなたは!?それ以上近づくと血を吸っちゃいますよ!
篠宮可憐
む、むむむ無理ですぅ~…私が血を吸うなんてこと出来ません~。
七尾百合子
可憐さん、これはお芝居なんですから本気で血を吸うことはないんですよ。
篠宮可憐
そ、それはそうかもしれないけど…うぅ、どうして私がこんな役を…。
篠宮可憐
百合子ちゃん、主人公の吸血鬼、名前はユリっていうんだから百合子ちゃんがやったらどうかな?
七尾百合子
ダメですよ可憐さん。
七尾百合子
それに似てるのは名前だけで鼻が利くとかそういった特徴が似ているのは可憐さんなんですから。
篠宮可憐
でも…。
篠宮可憐
ううん、弱音を吐いたらダメだよね。この本を書いてくれた人に失礼だもん。
七尾百合子
その意気ですよ可憐さん!
七尾百合子
それにしても珍しいですよね。このお芝居の原作の本をお互いが持ってたなんて。
篠宮可憐
そうだよね。でも私、なんだか昔から思い入れのあるような気がして…
七尾百合子
へぇ、そうだったんですか。
七尾百合子
実は私も…ずっと前から置いてあったみたいで、それ以来肌身離さず持ってるんですよ。
七尾百合子
なんだか引き込まれる魅力を感じるっていうか…
篠宮可憐
百合子ちゃんもそうだったんだ。
篠宮可憐
あ、そろそろ練習再開しないと。
篠宮可憐
っとその前に…あの、緊張を解す為にアロマを焚いてもいいかな?
七尾百合子
いいですよ。可憐さんの焚くアロマの香り、私好きですから。
篠宮可憐
えへへ、ありがとう百合子ちゃん。
篠宮可憐
……これでよしっと。
七尾百合子
ふわぁ、いい香りですね…気持ちが落ち着くといいますか…
篠宮可憐
ラベンダーの香りには色々効果があるからね。
篠宮可憐
不安や不眠症を解消したりリラックス効果もあったり、お肌にもよかったりするんだ。
七尾百合子
まさに乙女の強い味方ですね。それじゃあ練習を再開しましょうか。
七尾百合子
……見つけた。ここにいたんだね。
篠宮可憐
だ、誰ですかあなたは!?それ以上近づくと血を吸っちゃいますよ!
七尾百合子
私は怪しいものじゃないよ。といっても、今の君にとっては怪しいものに見えるか…
篠宮可憐
み、見た目は怪しそうな人だけど…あなたからは不思議と嫌な臭いはしない…。
篠宮可憐
どういうわけだか安心するし、昔から知ってるような…
篠宮可憐
(ふわぁ)あれ?なんだろうこの香り…アロマじゃないし、懐かしいさを感じる…。
七尾百合子
あ、あの…可憐さん?どうして泣いてるんですか?ま、まさか私、何かやっちゃいました!?
篠宮可憐
やっと見つけた…本当に長かったよ…。もう二度と会えないかと思うくらい長かった…。(ぎゅっ)
七尾百合子
か……ユリちゃん、一体何を言って…(ふわぁ)
七尾百合子
っ!?
七尾百合子
………。
七尾百合子
そっか………約束、守ってくれて…ありがとう。
黒井社長
おーい、二人ともいるかー?
篠宮可憐
あ、プロデューサーさん。
黒井社長
お互いに抱き合ってるところ悪いが例のお芝居、急遽今日やることになった。
篠宮可憐
えぇぇえぇ!?と、突然ですね。
黒井社長
それに関しては急で悪いと思ってる。
篠宮可憐
(ふわぁ)Pさんはいつも急なんですから…私達がどれだけ苦労してるかわかってますか?
黒井社長
それでもやり遂げてくれるのが君たち二人…
黒井社長
アンと蓮花……いや、ユリだろ。昔から知ってるよ。
七尾百合子
そう言われちゃうと適わないね。ユリちゃん。
篠宮可憐
ほんと、いつもずるいですよねPさんは。
篠宮可憐
でも、あなただから付いていけるんですよ。
篠宮可憐
だから、責任をもって最後まで面倒みてくださいね。
篠宮可憐
そして、お帰りなさい、アンちゃん。そして、もう一人の私だったPさん。
(台詞数: 50)