吸血鬼になった少女 24話
BGM
空想文学少女
脚本家
れみす
投稿日時
2017-08-17 03:16:01

脚本家コメント
第24話「ユリと蓮花」
ついに昔の記憶を取り戻したユリ。
そして謎に包まれたままのPの本当の正体は、ユリ…いや、蓮花という本当の名前の自分自身だった。
「」がユリ本人
『』が元Pのセリフです
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七尾百合子
「Pさんがもう一人の私…?」
七尾百合子
『そう、私が生まれたのはおよそ百年前…君が吸血鬼になった頃だ。』
七尾百合子
『どういうわけだかその時に君の記憶の一部が生命体となって私という存在が生まれたんだよ。』
七尾百合子
「ということは…前に話していたとある人との約束というのは…」
七尾百合子
『もちろん君自身だ。』
七尾百合子
「それじゃあアイドルをやらせたのも…!?」
七尾百合子
『それはノリだ。』
七尾百合子
「はっ?」
七尾百合子
『その…なんだ…どうせやるのはもう一人の私なわけだし面白そうなのを選んでみたってわけだ。』
七尾百合子
なんなんだこのもう一人の私は!そのおかげで私がどんな目にあったか…
七尾百合子
でも…
七尾百合子
「ありがとうございます、もう一人の私。」
七尾百合子
『意外と素直だね。』
七尾百合子
「だって、あなたのおかげで私はこうして自分のやりたいこと…それにアンちゃんとも出会えた」
七尾百合子
「なんだかんだ言って楽しかったんですよ。」
七尾百合子
「でも、もうここまでだよね…」
七尾百合子
『……言ったはずだよ、もう一人の私。私は、君の願いを叶えるためにきた…と。』
七尾百合子
「私の願い…もう一度人間に戻ること…そしてアンちゃんと…」
七尾百合子
「本当にこの願いが叶うっていうの!?」
七尾百合子
『……一度吸血鬼になった人は元には戻れない。』
七尾百合子
『だけど、人間になれる方法はある。』
七尾百合子
「言ってることが矛盾してない?」
七尾百合子
『たしかに矛盾している。だけど本当のことだ。』
七尾百合子
『その方法が……転生だ。』
七尾百合子
「転生…?」
七尾百合子
『君のその精神を転生させることで吸血鬼から人間へと戻ることは可能だ。』
七尾百合子
『ただ…色々と条件があってね。』
七尾百合子
『まず、転生先がどこになるかわからない。』
七尾百合子
『君のその精神に適合する体がどこにあるかわからない。過去か未来か現代か…』
七尾百合子
『あるいは別世界になるかもしれない。』
七尾百合子
「………。」
七尾百合子
『それに、転生をするにしてもあるものが必要になってくる。』
七尾百合子
「あるものっていうのは?」
七尾百合子
『星の樹に実ると言われる伝説の果実だ。』
七尾百合子
『ある特定の条件を満たせばそれを食べることで転生できるという話なのだけど…』
七尾百合子
『その条件は愚か、星の樹の場所すら私にはわからないんだ。』
七尾百合子
「星の樹……私、知ってる。たしかそれを題材にした本を書いたはず…」
七尾百合子
「あった…【星の樹の秘密】」
七尾百合子
【この世界には星の樹と言われる幻の樹が存在するということをあなたは知っているだろうか】
七尾百合子
【どうして幻と言われてるのか…その樹は留まらないからだ。】
七尾百合子
【理由はわからないが、星の樹というのは本当に必要としている人の目の前にしか現れないという】
七尾百合子
『それが本当なら難しい話だな。』
七尾百合子
「それでも見つけるしか…」
七尾百合子
「それでも見つけるしか…(ズキ…)くぅ……」
七尾百合子
『大丈夫か!もう一人の私。』
七尾百合子
「誰かが…呼んでる……そんな声が聞こえる…」
七尾百合子
「………そうか…君なんだね……私を呼んでいるのは…」
七尾百合子
「わかった…今すぐそっちにいくからね…」

(台詞数: 48)