天空橋朋花
百合子さんは、「秘密の部屋」の噂をご存知ですか?
七尾百合子
秘密の部屋?いえ、初耳ですが…もしかして、学校の七不思議とかですか?
天空橋朋花
ある偉大な魔女が作った隠し部屋が、この学校に存在するという噂です。
天空橋朋花
その魔女とは、本魔法学校の創設者にしてロリザリンの始祖「サワラザール・ロリザリン」。
天空橋朋花
秘密の部屋にはロリザリンの残した研究資料が沢山あるという話です。
七尾百合子
すみません、極限まで興味が薄れていきました!
天空橋朋花
百合子さん。宜しければ今夜、噂を確かめに行きませんか?
天空橋朋花
ロリザリン生の素質を持つ百合子さんとなら、きっと部屋を見つけられる気がします。
七尾百合子
見つけたくないので、すみませんが私はやめておきます。
天空橋朋花
それでは、今夜またお会いしましょう。
七尾百合子
あ、これ逃げられないやつだ。
七尾百合子
(その夜)
七尾百合子
それにしても、どうして待ち合わせ場所がトイレなんですか?
天空橋朋花
噂によれば、ここが秘密の部屋の入り口らしいんです。
天空橋朋花
見てください、この蛇口の所…小さな少女の像があるでしょう?
天空橋朋花
この像に向かって何か呪文を唱えれば、秘密の部屋の入り口が開くらしいのですが…。
七尾百合子
この像の横、何か書いてありますね。何々…?
七尾百合子
『わたし、大きくなったらお姉ちゃんのおよめさんになる!』
七尾百合子
(ゴゴゴゴゴ)うわっ、壁が開いた!?こんな酷い呪文で!?
天空橋朋花
い、今のは…ロリ語…?選ばれしロリザリン生のみが、読むことができるという言葉なのに…!
七尾百合子
嘘ですよね!?普通に読める言葉で書いてありますよ!?
天空橋朋花
百合子さん。やはり貴女はロリザリンにこそ相応しい。今からでも移りませんか?
七尾百合子
移りませんよ!ほら、早く中に入りますよ!
七尾百合子
…………本が沢山ありますね。それも児童文学が殆どです。
天空橋朋花
それに学習教材もあります。子供にもわかるように自ら執筆した本も…。
天空橋朋花
サワラザール・ロリザリン。彼女は子供の教育に力を入れた魔女だという話です。
天空橋朋花
健やかで元気な子供に育って欲しい…この部屋はそんな彼女の想いが詰まった部屋なんですね。
七尾百合子
私、ロリザリンのこと、かなり誤解していた気がします。
天空橋朋花
ふふっ…さて、私はあちらの本を見てきます。ちょうど児童文学が読みたかったので。
七尾百合子
はい。私も探索していますね。
七尾百合子
……ん?これって、入り口にあった少女像と同じ像だ。呪文も書いてある。
七尾百合子
この先も何かあるのかな…とりあえず唱えてみよう。
七尾百合子
『もう!お姉ちゃんのスケベニンゲン!』
七尾百合子
(ゴゴゴゴゴ)…相変わらず酷い呪文だなぁ。
七尾百合子
あ…………………。
七尾百合子
(誤解じゃ……無かった。)
七尾百合子
うわ……何だこれは……たまげたなぁ……朋花さんには内緒にしないと……。
天空橋朋花
百合子さーん。そろそろ帰りますが、何かありましたか〜?
七尾百合子
いえ!特に変わったものはありませんでした!はい!
天空橋朋花
向こうには様々なグリモワールがありました。流石はロリザリンの始祖です。
天空橋朋花
この研究量…この志の高さ…是非とも受け継いでいきたいものです。
七尾百合子
そ、そうですね!偉大なロリザリン万歳!先人の研究万歳!
天空橋朋花
ふふっ♪百合子さんも、だんだんロリザリンの素晴らしさがわかってきたようですね〜♪
七尾百合子
そうですね!あはは、あはは!
七尾百合子
(秘密の部屋の秘密は、私の心の中にしまっておこう。)
天空橋朋花
それはそれとして百合子さん。
天空橋朋花
その膨らんだ鞄の中…何か借りていかれるんですか?
七尾百合子
ぐ、グリモワールを何冊か。先人の研究に感謝です!
七尾百合子
(そう…これからは私の秘密でもあるのだから。)
(台詞数: 49)