吸血鬼になった少女 9話
BGM
エスケープ
脚本家
れみす
投稿日時
2017-06-08 15:17:25

脚本家コメント
第9話「緊張」
敏腕Pのおかげで早速大舞台に立てるようになったユリ。
しかし、初仕事にも関わらず明日から本番という境地に立たされたユリは一体どうなってしまうのか…
ネタばれ防止のためにアイドルと適当に置いたりしてますがたまにちゃんと登場人物として出てくる可能性もあります。
もちろんブラフということもあります。
NEXT→「可愛い女の子」

コメントを残す
七尾百合子
~本番当日~
七尾百合子
昨日のPさんの一言であまり眠れなかった。いくらなんでも急すぎるよ…
七尾百合子
本気なのかふざけてるのか…その意図が読めないよ…
黒井社長
『ユリ、出発するぞ。』
七尾百合子
はぁ…仕方ないよね。
七尾百合子
今日は絶好の曇り日和。吸血鬼である私にとっていい天気だ。
七尾百合子
とはいっても、いつ日差しが出るかわからないから私が外に出るときは黒衣を身に纏って出かける。
七尾百合子
「そういえばPさんっていつも出かけるときはその狐のお面みたいなの被ってるんですか?」
七尾百合子
そうなのだ。Pさんは出かけるときにはいつもそのお面と……私と同じ黒衣を身に纏っている。
黒井社長
『突如現れた謎の新人アイドルのPが普通の格好をしていたら面白くないだろ?』
七尾百合子
……本当にこの人はよくわからない人だ。
七尾百合子
とかなんとか言っているうちにいつの間にか目的地についていた。
篠宮可憐
受付「だ、誰ですか!?」
七尾百合子
そう言われても仕方ない。傍から見ればこの格好は不審者以外の何者でもないからな。
黒井社長
『アイドルユリとそのPだ』
七尾百合子
そういうとPさんは証明書みたいなものを取り出し、受付の人に見せた。
篠宮可憐
受付「あ、そうでしたか。お待ちしておりました。」
篠宮可憐
受付「本番までもう少々お時間がありますので楽屋までご案内いたします。」
黒井社長
『ユリ、私が付き添えるのはここまでだ。後は一人で大丈夫だな。』
七尾百合子
「え?Pさん一緒に付いてきてくれるんじゃないんですか?」
黒井社長
『私は私でやることがあるんでね。ユリなら大丈夫だ。』
七尾百合子
一体何を根拠にそんなこと言ってるんだ…
七尾百合子
そう思っているといつの間にかPさんはいなくなっていた。
七尾百合子
楽屋まで案内されたものの、ここには私一人しかいない。
七尾百合子
「あぅ…私一人をこんな知らない場所に放り込んで……」
七尾百合子
胸がドキドキする。緊張と、不安と、色んな感情がごちゃ混ぜになっていて気持ち悪い。
七尾百合子
「……こんな感情だけど、私にも残っていたんだなぁ。」
七尾百合子
って今はそんなこと思ってる場合じゃない。この状況を何とかしないと…
篠宮可憐
???『(トントン)ねぇ?入っても……いいかな?』

(台詞数: 29)