七尾百合子
壊ス。ミンナ、壊シテヤル…!
高坂海美
百合子!お願い、目を覚まして。
百瀬莉緒
…行きなさい海美ちゃん、ここは私が引き受けたわ。
高坂海美
ネクスト!?でも…
百瀬莉緒
大丈夫よ、任せなさい。あなたはあなたの戦いに専念して。ね?
高坂海美
…分かった。百合子の事、くれぐれもお願いね!
七尾百合子
マイティセーラー、壊ス。ソレガ、琴葉様ノタメ。
百瀬莉緒
あらま。片言しか喋れないの?文学少女もこれじゃ形無しね。さて…
七尾百合子
全てハ欲望ノ、赴くママニ…!
百瀬莉緒
…聞き捨てならないわね。好きなようにやった結果、どうなるか分かってるの?
七尾百合子
争イ、戦イ、闘争本能。思うようにブツケ合う。ソレコソガ、正しい生き方…
百瀬莉緒
風呂上がりのビール、飲んだ後にラーメン、寝る前のアイス。どれだけ悲惨な結果になると思う?
七尾百合子
エッ!?ヨクワカラナイ、ワタシ未成年…
百瀬莉緒
あら、遠回しに10代の新陳代謝を自慢するの?ふん、私だって昔はそうだったわよ。
百瀬莉緒
けどね、20越えたら違うのよやっぱ。朝起きた時のだるさ、体重計に乗った時の衝撃。
百瀬莉緒
そして後悔するのよ、何であんな事したのかって。だから…作らせないわ、そんな世界!
七尾百合子
ジコセキニン…
百瀬莉緒
あん?聞こえないわよ、なんか言ったの。
百瀬莉緒
それだけじゃないわ。欲望のまま振舞った奴のせいで私がどんな目に会ったと思ってるの?
百瀬莉緒
無計画に子作りなんてしおって。おかげでこちとら引き継ぎが大変だったんだから。
百瀬莉緒
しかも何よあの結婚式は。出席者に未成年多いからってお酒殆ど出ないし!
百瀬莉緒
二次会でも男達は私とジャイアントレディそっちのけ、バトルナースばっか話しかけるし。
百瀬莉緒
そんな席でも新婦友人としてお祝いを述べなきゃいけなかった、私の気持ちが分かる?
七尾百合子
ご、ご愁傷サマデス…
百瀬莉緒
そうよ。欲望の赴くままになんて絶対いけないの、人間真面目にストイックに生きるべきだわ。
七尾百合子
ソレ、何か違う気がスル…
高坂海美
もう、ネクストったらまたそんな事言ってるの。仕方ないじゃない、ファーストだってわざとじゃ…
百瀬莉緒
あら海美ちゃんまだいたのね。許すとか許さないとかじゃないのよ、こういうのは。
高坂海美
声大きいから戻ってきたんだよ。気持ちは分かるけどさあ…
百瀬莉緒
気持ちは分かるですって?彼氏持ちがよく言うわよ。
高坂海美
私にそんな人いないよ、何の話?
百瀬莉緒
そうなの。可哀想ね~、あの幼なじみの男の子。あんなに海美ちゃんの事追っかけてるのに。
高坂海美
なっ!?ど、どうしてネクストがアイツの事知ってるの。
百瀬莉緒
部下の行動を把握するのも隊長の務めよ、生真面目そうないい子じゃない。
高坂海美
ち、違うってば。アイツとはそんなんじゃなくて。そりゃ、ちょっと助けてもらった事はあるけど…
百瀬莉緒
「海美が世界の為に戦うってんなら、誰がお前を守るんだよ」だったっけ?かっこいいわね~。
百瀬莉緒
…気を付けなさい?男はね、いつだって欲望の赴くままに生きてるのよ。
高坂海美
ちょっと!アイツはそんな奴じゃないからね。悪く言ったらネクストだって許さないよ?
百瀬莉緒
あらら、怖い怖い。やっぱ彼氏の事大好きなのね、青春だわ~。
高坂海美
だ、だからそんなんじゃないってば。
百瀬莉緒
あら、まだそんな事言って。そうやって恥ずかしがってる内に誰かに取られても知らないわよ?
高坂海美
えっ…
百瀬莉緒
あれだけ勇気のある子なんだもの、惹かれる子がいてもおかしくないわ。現に朋花ちゃんだって。
高坂海美
ち、ちょっと!?何それ知らないよ、朋花がどうしたって?
七尾百合子
……
七尾百合子
必要ナイ。デストルドーニハ、恋バナナンテ、必要ナイ…
百瀬莉緒
あら、何でもないんでしょ。じゃあ別に朋花ちゃんが彼と仲良くしてたっていいんじゃないの?
高坂海美
そ、それはその。うう…
七尾百合子
必要ナイ。ヒツヨウ、ナイ…
(台詞数: 49)