灰色百合子は後輩君に慕われたい。
BGM
透明なプロローグ
脚本家
香織
投稿日時
2017-03-14 19:01:39

脚本家コメント
七尾百合子18歳。文学少女の春は……遠い。この副部長にピンと来たら、あなたも調律師(^.^)
記憶に残る記録を。

コメントを残す
七尾百合子
後輩君、待ってたわ……
七尾百合子
君が来るのを、まだかまだかと……!
七尾百合子
ええ……今日は3月14日……
七尾百合子
どこもかしこもカップルだらけ!
七尾百合子
図書室すらも幸せオーラがいっぱいよ!
七尾百合子
ぶっちゃけ、居場所がないわ!
七尾百合子
あ、あらやだ、おほほ
七尾百合子
えーと、それで本を返しに来てくれたのよね
七尾百合子
どうだった?率直な感想を聞かせてちょうだい
七尾百合子
私が貸してあげた、『トキメキノート』の感想
七尾百合子
……ふふふ、そう。面白かったの
七尾百合子
よかったわ。あの本の面白さがわかる人に、読んでもらえて
七尾百合子
……それにしても、好きな本を誰かに貸すのって、結構ドキドキするのよね
七尾百合子
自分のセンスが問われてるみたいで
七尾百合子
……?これは?
七尾百合子
ま、まさかホワイトデーの!?
七尾百合子
と言っても、バレンタイン、何もあげなかったと思うけど……
七尾百合子
本のお返しですって!?
七尾百合子
………………
七尾百合子
…………
七尾百合子
はっ!あまりのカッコよさに硬直してしまったわ
七尾百合子
き、君、突然男前になるわね。心臓にズキュンときたわ!
七尾百合子
はーもー、ちょっと、驚いちゃったわよ
七尾百合子
にしても、ずいぶんスマートに渡してくるのね
七尾百合子
あれでしょ?他の子にも渡してるんでしょ?
七尾百合子
こらこら、そこは先輩だけですってウソでも言うとこよ
七尾百合子
ま、でも男の子からのプレゼントなんて、スッゴくうれしいけどね
七尾百合子
中、開けてもいい?
七尾百合子
……あれ、これって……
七尾百合子
本……?
七尾百合子
後輩君が選んでくれたのよね
七尾百合子
……やっぱりこれ、もらうのはやめておくわ
七尾百合子
ううん、そうじゃないの。これは、もらうんじゃなくて……
七尾百合子
借りることにする
七尾百合子
それで、この本を返すときに、また別の本を紹介してあげる
七尾百合子
そうやって、本の貸し借りが続いていけば、素敵だと思わない?
七尾百合子
君と会う理由が、ひとつ増える
七尾百合子
ね、ね、私たちって、ひょっとして今青春って感じ?
七尾百合子
周りから見たらリア充っぽいかしら?
七尾百合子
ふふ、なんだか楽しくなってきたわ!
七尾百合子
後輩君、この後だけど暇?私、ちょっと奮発して奢ってあげる
七尾百合子
やった!
七尾百合子
よーし、今年の3月14日は一味違うぞー!

(台詞数: 43)